本当のサービス
2012-05-29
顧客のことを真に考えたサービスとは、何だろう?最近、自分の営業スタイルを見直す出来事があった。私は2010年7月から、某社のスマートフォンを利用している。
契約しているキャリアでは初めて製造されたスマートフォンだ。
当時2年契約を前提の下に購入したのだが、5月に前倒しで機種変更ができ、
さらにキャッシュバックもあるというお得なクーポン券が送られてきた。
どうやら初代スマートフォン購入者限定のサービスらしい。
利用中のスマートフォンはOSが古く、新しいアプリには対応していなかったり、動作が重いなど、不便さを感じていた。
そろそろ変え時だと思い、クーポン片手に某社のショップへ行った。
番号札を手に取り、順番を待つ。
発売中の機種を眺めながら、変えるならこれだなぁなどとぼんやり考えていると、自分の番号が呼ばれた。
カウンターへ行き、クーポン券を見せながら事情を説明した。
また、この夏に新機種が出る情報もキャッチしていたので、念のため現在発売中の機種との違いも聞いた。
すると、店員のお兄さんは「もし新機種が気になるなら、夏モデルが出るまで待ったほうが良い」と言い切った。
ITに疎い私にはよく分からなかったが、最新OSと次世代高速データ通信サービスによって、スピードに大きく差が出るそうだ。
「クーポンを送っておいて、こんなこと言うべきではないんですけどね」。
そして彼は私に、最新機種はバグが多いと言われたりするが、
ソフトウェア更新で対応できるので心配がないことや、
クーポンが効かない分多少高価だが月額にすると300円程度だ、といったことまで丁寧に教えてくれた。
結局私は、夏モデルの発売まで待つことにした。
ちなみに、動作の重さはメールを削除することで多少改善できると聞いたので、
帰宅後さっそく試してみると、驚くほどスピードが上がった。
某社のショップ店員にだって、おそらく売上目標の様なものがあるはずだ。
だが彼は自分の店で購入することを一切勧めなかったし、買うつもりでいた私の購買意欲を削いでまで、
顧客が真に喜ぶ結果を考えて提案してくれた。携帯は家電量販店などでも購入でき、その方が安価な場合もある。
けれども私は、予約してでもこの夏、最新機種を某社のショップで購入することに決めた。
そして、彼の真摯な姿勢を仕事でも見習おうと肝に銘じた。
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