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プロ意識が向かう先

2023-11-10
先日、簡単な手術のため大学病院に入院し、
4日間の病院生活を過ごしてきた。

色々と非日常の体験があったのだが、
特に若い看護師の皆さんの「プロ意識」が印象に残った。

大学病院で短期入院の患者が多い病室だったこともあるが、
とにかく勤務中はずっと忙しそうに動き回っている。
時間ごとに担当病室の全ての患者の状態を確認しつつ
システムに入力、その間も患者から色々な訴えがあり
即時対応が必要か、先生の許可が必要かなどを判断。
一つの作業が終了するとすぐに次の作業の準備を始めるわけだが、
そんな中でも、一人一人の患者への配慮や気遣いを疎かにはしない。

注射針を刺す、あるいは他愛のないコミュニケーションをとる中にも
こちらが聞き取りやすい言葉を選んだり、タイミングを考えてくれており、
それだけでも不安感やストレスが解消されるのを実感した。

あれだけ忙しいと、その辺りはドライになってもおかしくないが、
どんなにしんどそうでも配慮や心配りが崩れないのに強く感心した。

看護師の皆さんにとってのホスピタリティというのは
後付けのお飾りの要素ではなく、そもそもこの仕事を志す時点で
その気持ちが無いならやっていない「太い幹」の部分であり、
その幹に技術、知識という枝葉がついている、そんな印象を持った。

誰しも「プロでありたい、上達したい」という思いを持つと同時に、
「認められたい、心地よく仕事がしたい」という欲求を持っている。
どちらも仕事をする上で不可欠なエネルギーだと思うが、
気が付くと後者のエゴの要素が大きくなってしまい、
いつの間にか自分のやりたい事、得意な事ばかりに終始し、
本質からズレたアクションになることも多いのではないか。
マニュアルを覚えただけの丁寧な接客だったり、
流行に乗じた企業のサステナビリティ等もこれに入るのかもしれない。

プロとは何かを考える時に、私の好きなフレーズの一つとして
「自分とは交渉をしない」というのがある。
これは、コーチングの世界では有名な言葉らしいが
誰しも自分が可愛くて甘やかしたくなる性質を持っているがゆえ、
最大の敵は己であり、それを自分自身でシビアに絶つべき、
という思考法、習慣づけの言葉である。
どんな世界でも「プロだな」と思わせる人たちはすべからく、
この感覚を持って仕事と自分に向き合っている様に感じる。

会社のメンバーには迷惑をかけてしまったが、
看護師の皆さんの仕事っぷりをみて、慣れや驕りから生じる
本質からズレた行為をしていないか?自分自身の仕事を振り返る
機会にする事ができた。
しかし、さすがプロだからこそ、大した病気じゃない私に対し
看護師さんはほとんど無関心であった。
「奉仕の精神は使うべき正しい場所で使われるべき」と理解しつつも、
変な寂しさを感じてしまったのは、私のエゴなのだろう。
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