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承認欲求との付き合い方

2021-02-05
話し方や伝え方をテーマにした本が
ここしばらくの間、ずっと売れ続けている。
多くの人が、他者へ何かを伝えたいと思いながら、
その難しさを感じている表れなのだろう。

また、心理学には「承認欲求」という言葉がある。
これは、マズローの欲求五段階説の上から二番目、
人間にとっての高次な欲求の一つとされる概念。
認めてほしい、わかって欲しいという気持ちのことで、
最近だとSNSの「いいね」依存などは
その典型的なものと紹介される事がある。

「伝えたい」と「わかって欲しい」。
本質的な意味では、対象が「他者」か「自分」かで
大きな違いがあるはずの言葉だが、実はこの区別が
とても曖昧になっているのではないかと感じる。
ここに、コミュニケーションロスやすれ違いが生じる。

相手に何かを「伝える」なら、それを相手が「理解する」と
ワンセットでないと、本来は「伝えた」ことにならない。
しかし「自分をわかって欲しい」に飢えていると、
本当に相手が理解したかどうかはどうでもよくなって、
自分が「わかってもらえたと思えたかどうか」が目的になる。
こういう状態で「話し方」などのHow toを読む様子は、
ダイエット動画を観ながらおやつを食べるくらい虚しい。

デジタルでのコミュニケーションが日常になりつつあり、
今後はもっとこういうズレが増えていくだろう。
転職でもWEB面接が当たり前になっているが、
リアルにお会いするコミュニケーションとは異なり、
感覚的な情報がバッサリと削ぎ落されている印象だ。
相互のアウトプットに全神経を集中しようとするが、
やはり、どこか不完全燃焼に終わる事が多い様に思う。

DXによりコミュニケーションもどんどん進化するだろうが、
とにかく今は「伝わりにくい」時代だということ。
伝わらないという事は、知ってほしい欲求がどんどん溜まり、
皆の中で大きなストレスになっていくに違いない。
職場でも家庭でも、聞いてほしい人、
認めてほしい人であふれているはずだ。
何とも息苦しさを感じる話だが、
逆に少しだけ思考転換が出来れば
大きなチャンスに変えられる可能性があると思う。

その第一歩は、まずは自分自身が「知ってほしい!」という
強烈な承認欲求に支配されている(かも)と意識する事。
そうすると、不思議と相手の「わかって欲しい」が
素直にはっきりと感じ取れて、それに応えてあげる事が
大して苦痛じゃない事も実感できると思う。
これができると、こちらの話に聞く耳を持ってもらえるので、
結果として自分も理解され、ストレスもたまらない。
これは、DX全盛の今だからこそ実行の意味がある、
コスパの高いアナログトランスフォーメーションかもしれない。
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