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解釈の一致

2019-09-24
9月も終わりに近づき、夏ドラマ・夏アニメが続々と最終回を迎えている。
週末に平日取り溜めたドラマやアニメを見るのが習慣になっているのだが、
今季はその中でドラマ『凪のお暇』を一番楽しみにして見ている。

最近多い漫画の実写ドラマ化だ。
コナリミサトさんという作者のファンでもあるので、当初実写化は受け入れられなかった。
ただ最終回を迎えて、ストーリーに改編はあったのに
原作を読んだ時と同じようにときめいたり、苦しくなったりが楽しくて
一番の楽しみになる程実写化を受け入れている。

実写化、というところで通常ネックになるのがストーリーの改編と、
キャスティングにあると思われるが、一番は『解釈の違い』にあると思う。

紙媒体でイラストとセリフ文字で表されている漫画と
俳優が声と体、表情で作る実写は表現方法がまったく異なる。
さらに原作者がドラマ監督をすることもないので、さらに乖離しがちだ。
紙媒体は個人が思い思いに声や場面のスピードを想像して、
登場人物の気持ちに入り込む。
それがドラマだと声も気持ちの移り変わりも等身大になる為、
よりいっそうリアルになる。
ドラマだと表現者が監督であったり俳優であったり、
関わっている人がそれぞれの解釈で同じ空気を作っていくので、
考えただけでもそれはかなり難しいことだと思う。

今回のような漫画からの実写ドラマ化のような解釈の照し合わせの際、
その時に自分の思い描いていたものと異なるとがっかりした気持ちになり、
逆に想定していた空気がよりリアルに感じられるものであれば、期待を上回る感動が得られる。

こういった解釈の照し合わせの機会は、大なり小なり私たちの生活や仕事上たびたび起こる。
友人へのプレゼント。
ウェディングプランナーがする結婚式の提案。
私たちが求職者の方にする求人案件の紹介もそうかもしれない。

期待を上回る感動を生む、解釈の一致。
それは物事やその人に対してどれだけ深く考えたか、寄り添ったかに尽きると思う。

自分への期待に応えたい、という本来の欲求に従うべく
物事に寄り添い、思いやる人であれば、感動を生めるようになるということを
感じたドラマだった。
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