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挫折

2019-02-27
将棋のフィクションを手掛けた作家が、「将棋のフィクションは二種類に分かれる。
羽生善治氏をモデルとする人物が登場する作品とそうでない作品だ。」という
趣旨のことを語ったことがある。
平成時代における将棋の特徴の一つを言い当てていると思う。
フィクションならではの特徴として、
現実離れした登場人物の強さを描けるという点があるが、
7冠達成などの実績を持つ羽生氏の影響力には圧倒的なものがあり、
主人公が目標にするような「棋界の頂点」にいる人物を描こうとすると、
どうしても羽生氏を意識せざるを得ない。
一方で、そもそも羽生氏が現実離れした強さを誇っているので、
中途半端な強さの人物を描くと、インパクトに欠けるという状況になっている。
藤井聡太氏の出現により、この傾向には拍車がかかっていると言ってよいだろう。

そんな状況の中、羽生的な人物が登場する従来型のプロの世界を描く作品ではなく、
「年齢制限のあるプロ養成機関を退会した人物が、
アマチュアからプロ入りを再度目指す」という作品が増えている。
ドラマなら、玉木宏主演で最近まで放映されていたNHK「盤上のアルファ」、
漫画なら「リボーンの棋士」。
アマチュアからのプロ入りは極めて困難な道であり、過去にわずか数例しかないが、
こういった挫折と再起の物語は、見ていて思わず応援したくなるものがある。
挫折がない人は、世の中に殆どいないだろうし、挫折が一度もない人よりも、
挫折を経験して乗り越えた人の方が、共感を得られやすいのではないだろうか。

実際、中途採用でも同じようなことが言える。
応募する側で、実績をアピールしようとするあまり、
「こんなことができました。あんなこともできました。」ばかりになってしまう人もいる。
自己PRに力を入れるのは悪いことではないが、
挫折のない人間を雇用するのに、企業がリスクを感じるのもまた事実だ。
挫折を経験し、どう乗り越えたか。そこから何を学び、現在にどう活かしているか。
書類作成や面接におけるポイントの一つであり、
弊社では、キャリアコンサルティングの面談でそういった点もお伝えしている。
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