不確実性の時代

2017-01-10
不確実性の時代――。
今は亡き、「経済学の巨人」と呼ばれた人の代表作だ。
日本でも、四十年近く前にベストセラーとなった。

当時は、日本経済が絶好調で、
『ジャパン・アズ・ナンバーワン』がベストセラーになる直前。
AIは、囲碁やチェスのプロの脅威となるレベルにあるはずもなく、
パソコンの前身である「マイコン」が流行語で、
日本では、ワープロさえ、まだ生まれていなかった。

時が経って、世界は複雑さを増し、今程、「不確実性の時代」という
言葉が当てはまる時代もないのではないかと感じる。
世界の論調を形成するメディアの大半が、主要国の国民投票や、
国家元首の選挙結果の予想を外してしまうのだ。

人が不確実性に不安を感じる理由を、イギリスのある政治学者は、
下記のように分析している。安定した生活は、安定したキャリア形成が基盤となっている。
だが、雇用の不安定さが増し、以前程、安定した生活を送れなくなりつつあるから、
不安を感じるのだと。
上記は、イギリスだけでなく、日本にも十分当てはまる見方ではないだろうか。

どうすれば、私達は不確実性を克服できるのだろうか?
そう考える一方で、下記のような話にも、はっとさせられる。
ある大会社の経営者が、若くして大病を患い、「生存確率三割」と告げられる。
だが、「仕事でもっと分の悪い勝負にずっと勝ってきていますから大丈夫です」と
切り返したというのだ。実際、この人は、病気を克服している。

良く考えれば、生きることそのものが不確実性のカタマリであり、
元々、確かなモノなんて何一つない――。
経営者なら、大半の人がそう言うのかもしれない。
実際、成功する会社や人は、大きなリスクを取りに行っていることが多い。
成功と失敗は紙一重であり、チャレンジなしの成功など、あるはずがない。

現代のような、不確実で、複雑さが増す時代に、人は溢れる情報をシャットダウンし、
自分のコミュニティの情報に耳を傾ける。SNSが栄え、それが世論を左右する。
これが、冒頭の選挙結果にも繋がる訳だが、
SNSはともかく、状況としては、ある意味、戦時中に近い。

だが、上記のような状況だからこそ、「第三者」の見方を
求める動きが強まっているのも、日々、肌で感じる。
弊社は、切羽詰まって直ぐに転職したい、という方よりは、
自分の市場価値や市場の動きを知りたい、とか、
普段、接する人達とは違う観点が知りたい、というスタンスで来られる方が多い。

古代から今に至るまで、優れたリーダーの傍には、いつも優れた
参謀やご意見番がいた。勿論、最終的には、決断は一人で行うのだが、
人間である以上、自分では気づかないモノの見方がいつもあり、
それを認識するかしないかで、勝負に出るときの勝算も、大分違ってくる。

私達は、ご意見番や参謀とまでは行かないかもしれないが、
極力、多角的な観点でアドバイスや意見をご提供できるよう、
日々、努めている。そういった取り組みを通じて、お客様の
市場価値のアップや、より遣り甲斐のある働き方、先程の話に戻るが、
安定したキャリア形成のお役に少しでも立っていきたいと考えている。

2017年が皆様にとって素晴らしい一年となります様に
心からお祈り申し上げます。
本年も、よろしくお願いいたします。
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