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失われた信用を求めて・・・

2016-10-06
T社の売上高の水増し等の不正事件が明らかになったのは昨年のことだった。
監査法人が不正の兆候を知っていながらも見逃していた。
リスクの高い監査は職業的懐疑心を持って慎重に行う必要があるが、
人手不足や担当企業との馴れ合い、担当ディレクターの監査報酬という
売上を失いたくないという気持ちから、不正の「ニオイ」があっても、
なかったことにしていたのだろうと思う。
どうして監査法人がこのような質の低い監査を提供してしまうのか?

あるレポートでは、監査法人の「ギルド的体質」が不正を防止できない
法人内の企業風土を醸成してしまっているという。
ギルドとは、中世ヨーロッパの都市で発達した商工業者の独占的、排他的な
同業者組合である。生活のさまざまな面で相互に助け合うために結成した
身分的な職業団体で同業者の利益を守ることを目的としていた。
監査法人の組織制度は、自分の利益だけ考えて、所属する組織や
その先の顧客の利益を守ることができなかったのである。
これでは、企業がグローバル化し、様々な予期せぬリスクを負う
昨今の高リスクの監査には対応できないことだろう。
T社はもちろん、E監査法人の今後の組織の変容を見てみたい。

T社に限らず、M自動車、J鉄道会社等でも不正体質はなかなか変わっていかない。
日本の村的組織、自己の利益だけ考えて顧客を裏切ることに躊躇しない体質は、
新たな価値を生み出す土壌とは言えない。
信頼を落として落として落ちきって初めて気付くのだろうか。
トップは、自分の代だけ問題なく過ぎていけば良しとするのであろうか。
「自分だけ」の利益を皆が追求する結果失われてしまった信用を
取り戻そうとする正義を掲げる者はいないのか。
T社事件後東京市場の信用は失われ、外国人株主は日本株を大幅に売り越している。
日本株を買い支えている日本企業の大株主は日本銀行だけという笑えない状況だ。

ここで新星のごとく現れたのが東京都の小池知事ではなかろうか。
無党派層からの支持を集め、就任直後から築地市場の不正を暴き、
今後の解決に着手している。その他、五輪会場の予算を
大幅にオーバーした会場建設計画を明らかにし、改善策を出している。
一部の業界だけがおいしい思いをして巨額の資金が注ぎ込まれる五輪。
鶴の一声で東京都の運営がきれいになることを願っている。
それでも根深いであろう日本の男性主義的な様々な圧力に屈することなく、
ジャンヌ・ダルクを演じてほしい。
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