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先が見えない時こそ堅実に

2015-04-13
学生の頃、映画やドラマを夢中になって観ていた時期がありました。
好きな事にいくらでも時間を注げる状況でしたし、何よりも劇中の人々の気持ちの動きや物語の展開に素直に引き込まれていた記憶があります。
今でも時折DVDを借りて観たりしますが、「これは面白い」と感じることは昔に比べて少ないような気がします。
年齢を重ねて私の感覚や好みが変わっただけかもしれませんが、
一つの要因としては、取ってつけたような展開や、とにかくクライマックスに向けて盛り上げようとする意図が強すぎてしまうため、途中で白けてしまう事が多いからだと思います。
要は、演出があまりにも過剰で表層的、短絡的なのでわざわざ時間を取って観るに値しない作品が多いと感じてしまうのです。

これは映画やドラマの話ではありますが、現実世界でも同じ事を感じる場面はあります。
例えば、消費者としてモノを買ったり、サービスを受けたりする際に思う事ですが、あまりにも短期的な消費活動を扇動するプロモーションや、時流に乗りすぎた製品を見ると、やはり食傷気味になり一歩ひいてしまいます。
マーケティングの凄さは認めますが、提供する側から「こういうの欲しかったですよね?」とあからさまに言われているようで、どうも食指が動かないのです。

強引な味付けやメリハリが敬遠されがちというのは、キャリアや転職についても言えるかもしれません。
個人のキャリアにせよ、企業の歴史にせよ、時間の流れの中に様々な登場人物の思いや決断が存在し、物語は初めて成立するのだと思います。
つまり、「過去~現在、そして未来」にしっかりとした流れや太い幹があるかどうかでその物語の良し悪しが決まる、という事なのだと思います。
良い物語をじっくりと作り上げてきた個人や企業には、派手さは無くとも、読み手や聞き手を引き込む魅力が存在しており、それは一朝一夕で出来上がるものではありません。
一方で、派手な展開や短絡的な利益のみを追求していると、そこに差別化された意志や人格を見出すことができず、当人の存在がとても薄いものになってしまうと思います。
結局、単に見せ場を作るためだけの歯車にしか過ぎず、目立ったり儲けたりしてしまえば何でもあり、という印象が強まってしまい、全体の物語はどうでもよくなるという状態に陥ってしまうのだと思います。
これでは長期的なキャリア形成や会社としての存続はままならず、非常に危険な「バブル」の状態であると表現できます。

過去のバブル経済の時代もそうであった様に、不安定で先が見えない社会においても、無理矢理メリハリをつけて派手に装飾することに走るのではなく、
これまでの時間軸の中で積み上げてきた意志や繋がりを大事にできている個人や企業でなければ、これから先にある希望的な未来を見出すことは出来ないと思います。
「全米が泣く」ほどの記録的ヒットにならなくとも、重厚で印象に残り、ずっと語り継がれる映画やドラマ作品がたくさん存在するのと同じなのではないでしょうか。
少なくとも、私たちはそのようなご登録者様や企業様へのご支援を大切にして行きたいと考えていますし、
何よりもコアがそのような存在でいられることを目指して、日々の物語を堅実に紡いでいきたいと考えています。

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