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開花の先を見据えて

2014-04-21
厳しい寒さに耐え、やっとのことで膨らんだ蕾から咲いた途端に、
春の嵐が薄紅色の花びらを散らしていった感のある今年の桜だが、
同時に新年度が始まって、世の中にも蕾から花を咲かせようと、意気込む若者の姿が目立つようになった。

経団連の自主ルールに基づき、4月1日から個別の採用面接が解禁になり、
2015年春に卒業する学生達が志望企業での内定を夢見て、
時に地方からか、重そうなスーツケースを必死に引いて、
スマホの地図を確認しながら、きょろきょろ辺りを見回している姿を見ると、
心のなかでエールを送ると共に、
本当に自分にあった企業に入社出来る人はどのくらいいるのかなと、感傷深くもなってしまう。

メディアでも報じられているが、直接話を聞いてみても、
どうやら今年は「当たり年」とのことで、膨らみ始めた景気回復への期待と
ともに企業側の採用意欲はかなり高いらしい。

某大手就活サイトは前年度に比べて、掲載企業数が1.5倍になったとのことで、
ある程度の規模の企業は、団塊世代の退職に伴う実需と、
景況感からの先行きへの投資の側面で採用数を増やしているのだろう。

また別の大手就活サイトでは、膨大なエントリー数を煽り、
就活生をむやみに疲労困憊させているなんていうことが議論を呼んでいる。

就活市場が盛り上がってくると、それをマネタイズしようという動きが出てくる。
大概話題になるのが、企業に選べるのではなく、選ぼうという趣旨で、
「意識の高い学生」「地頭の良い学生」専用の就活サイトなるものが湧いてきて、
高学歴の学生を採用したいという企業が、通常より高く設定された掲載広告料を支払うというものだ。

決して、企業を選ぶことが間違っている訳ではないが、
この風潮には個人的には疑問を感じており、
常に「目線」を違えてはならないのではないかと思う。

個人と企業が対等などということは、あり得ず、
リスクやリターンに対するトレードオフの関係でしか計れない、
またはコミットする覚悟を決めるしかないものだということは、忘れるべきではないと思う。

就活生だけではなく、新入社員や社会人何年目であろうと、
感謝や利他といった基礎力は常に高めていきたいものだ。

目先の景気や、種々の風潮などの、横風に煽られて、
せっかく咲かせた花をむやみに散らすことがないことを祈りたい。
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