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雨が降ってきちんと固まる関係か?

2013-12-10
先日、私の住んでいるマンション階で不審者が侵入したため、警察の方が来て住民から事情を聴いて回っているのを見かけました。割と治安は良いエリアであり、めったにこういう騒ぎは起こらないため、周辺の住人の方も皆不安な面持ちで状況を見守っていました。最終的には大きな事件に発展しなかったのでよかったのですが、最近は今までの常識を超えた犯罪も起こっているので、防犯意識を高めるきっかけになりました。

実は、それにも増して印象的だったのは、普段はほとんど顔を合わせることもなく、深い付き合いをしていないご近所さん同士ですが、こういう事件が起こると一気に連帯感が高まるという点でした。私のマンションは築年数が40年くらいのマンションなので昔から住んでいる方も多いのですが、それゆえに住民全体が高齢化している状況もあり、あまり接点を持つことがないのが現状です。そのため、一度もお会いしたことがないご近所さんというのも実際には多くて、この出来事で初めてどんな人が住んでいるのかを知ったという家がいくつかあったくらいです。そのような状況なのですが、一人暮らしのご老人には「何か困ったことがあったらすぐにうちのベルを鳴らしてください」とか、子供がいる家族には「赤ちゃん泣いてない?大丈夫?」とかお互いが自然発生的に声を掛け合っていました。その後、私の住んでいる階ではこの冬の時期だけ輪番でマンションの見回りを行うというルールが出来て、以前よりも住人同士の接点が増す結果になりました。

決して、事件や災害などは起こって欲しくないのですが、「雨降って地固まる」に近い一つのきっかけとなったのは事実です。こんな時のために普段から関係性を強く持っていればよいのですが、お互いの遠慮や人間関係の持つ面倒くささなどが重なり合って、日常では積極的に入り込むことをあえて避けているのだと思います。しかし、暴漢や不審者などがマンションに侵入する、あるいは地震や火災などの事故などが発生するなどの非常時には、誰しもが無関心ではいられず、自分自身が当事者であるという意識が高まって初めて連帯感が生まれたというわけです。気持ちの部分では、常にお互いのつながりを求めているはずなのですが、知らず知らずに個人主義的な考えに支配され、何も手をつけないままに時間が流れてしまっている事に気づかされた出来事でした。

会社組織でもご近所さん同士でも、結局のところ当事者であるという意識が希薄だと個の意識が強くなり過ぎ、無駄な軋轢を生じさせたり、本来できる事も出来なくなる、知らないうちに体力が衰退していくという状況に陥ってしまうのではないかと思います。雨が降ったらさらに液状化してしまい、問題が表面化した時にはもう手遅れ…というケースも実際には多いのではないでしょうか。個の自立と組織の活性化、両方とも重要なテーマですが、まずはあらゆることへの当事者意識を高めることが地盤強化のヒントになりそうな気がします。
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