FC2ブログ

GAP YEAR

2013-06-25
妻がもうすぐ出産を迎える。
日に日に大きくなるお腹に話しかけるにつけ、一体どんな人格、個性を持った子に出会えるのだろうと
想いを巡らせている。
人間、生まれる前から何らかの人格を備えてこの世に出てくるのだと思うから。
その個性をどう見つけるのか、伸ばせる環境を整えることができるかどうかは親の役割ではないだろうか。
妹の旦那がある日LEGOをやったところ、芸術的な巧さだったという。
現在サラリーマンの彼は、別のきっかけがあれば空間能力を活かす仕事に就いていたかもしれない。

あるイタリア人の友人は、「音楽もやった、建築もやった、スポーツもやった、でも、言語学が一番楽しかった、
だから大学に来た」と、当時目をキラキラさせて言っていたが、現在彼女は言語学のドクターである。
個を追求し尽して見つけた自分の人生、きっと楽しいに違いない。
「dovere(義務)からではなくvolere(望み)からやるんだよ」と彼らは言う。
それに比べ日本の学生は、単に大学に行った方がなんとなくいいから、専攻も真剣に考えている風でもなく、
偏差値の高いところで受験しやすそうなところを選んだ、なんて人が多いように感じる。
楽しそうにその学問領域の話をする生きた人間はほぼ見たことがない。学校では画一的な教育が提供され、
当たり前のように大学に行くことになっている。

一昔前の(いや、現在の)そんな日本の状況を打破しようと、やっと出てきました、GAP YEAR。
東大でもGAP YEARを取得することが推奨され始めた。GAP YEARとは、1960年代にイギリスで始まったもので、
通常の教育や仕事ルートから離れてボランティア、インターン、旅行、スポーツなど
様々な活動に時間を注ぐことである(Wikipedia in English)。
これまでの画一的なレール上での人生を送ってきた人達からは、
大きく日本を変革できるような逸材が輩出されないことがわかったのだ。
自由で自主的な時間の中、自分の頭を使ってsurviveしてきた経験こそが、あらゆる仕事に柔軟性を持たせ、
臨機応変に時代に適応する社会を作っていく。
日本においては最初はパッケージングされたGAP YEARを送ることしかできないかもしれない。
でも、社会がGAP YEARの存在を認め、大学を卒業したばかりの新卒じゃなくても優秀な人材は採用します、
という価値観が受け入れられるようになったら、もっと思い切って、自分で考えた活動に信じて
のめり込めるのかもしれない。
それでこそ、個人の人格が尊重され、一人ひとりの個性が社会で花開くことが許され、
多様な価値観から成る創造的で成熟した社会ができるようになる。
GAP YEAR的人生を送った私は、これから時代が必要とする新しい価値観を持った世代を育て、
受け入れていくのに大いに貢献できたらと思う。わが子にもありのまま育ってほしい。
スポンサーサイト



tag :
コメント:












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
トラックバック URL:

http://corejp.blog.fc2.com/tb.php/137-20d474b8

<< topページへこのページの先頭へ >>