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AIの世界になっても

2023-09-29
AIの世界。

先日、米系ITアドバイザリー企業であるガートナージャパン株式会社が公表した、
「今後5年以内に営業業務の60%が生成AI技術によって置き換えられる」と
予測した記事を目にした。

ガートナーの予測では、これまでは売り手が自ら様々なデータソースを分析・検証して、
戦術・戦略を考えていた。しかし今後は、生成AIにより、社内外のデータソースを組み合わせ、
複雑なプロセスを自動化することができるようになるため、営業組織のリーダーは、
より深いインサイトに基づく新しい意思決定が可能になるということだった。
つまり、極端に言ってしまうと、様々な分析によるターゲットリストの作成や
アプローチのタイミング、各顧客の課題抽出、その課題解決のための
ソリューション提案内容も全てAIが考えてくれるようになる日も近いということだ。

しかし、AIに指示されたことを指示通り実行するだけ、
言い換えれば、「理屈だけ」で売れるものなのだろうか?
営業として非常に重要な「伝える力」の価値をどう位置付けるのか。

当然、“顎が立つ”だけの営業が通用しないというのは、もはや定説。
「誰に」、「何を」、「どのように」伝えるか、
それぞれに関わる多くの情報や背景全てを踏まえて、
伝え方を考えなければその言葉は誰にも届かないし、響かない。
この思考のプロセスこそが、仕事の質に繋がる部分ではないだろうか。

どんなにAIがお膳立てしてくれようと、
AIが何故その方法を提示したかの背景を理解できないと、
ただ単に「指示されたことをこなすだけの人」に成り下がる。

AIに使われるのか、使いこなすのか。

処し方の解を求める中で、思考力がある人とない人の差が明確となり、
さらに「できる人」と「できない人」の二極化は進むだろう。
AIの台頭に限らず、思考しない人たちの掃討とも呼べる現象は、
組織における人員削減やキャリアの停滞という形で既に始まってしまっている。

遅すぎることはない。
今からでも、自らの頭で考え、行動することに意識を置くことだ。
会社や上司から言われたからその仕事をするのではなく、
その仕事の目的は何か、どのような背景があるのか。
そのために本来すべきことは何か、そしてどう動くべきか。

思考する集団が享受する発展的なAIの世界は、
きっと、便利で豊かな世界であると確信している。
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24時間走れますか

2023-09-23
夏の恒例、某局の24時間テレビを今年も視聴させてもらいました。
今年のマラソンランナーは、お笑い界で一世を風靡した後人気タレントとなり、
「永遠の16歳」であるアイドルと結婚したHさんでした。
年齢は私より少し上、多彩な才能を持つ方で芸能界を10年ほど
離れておられましたが、2014年にバラエティー番組中心に復帰。
今回の24時間マラソンを見事走り切り、感動のゴールテープを切りました、
知り合いでもない私の涙腺も、見事に崩壊してしまいました。

チャリティーマラソン、その始まりは30年ほど前に遡ります。
「お尻がかゆい」ギャグを持つ芸人さんに、
TV局が深夜に10分だけどうでしょうかと依頼したところ、
「24時間走りましょうか?」と言って見事に走りきり、
日本中を感動に包み込んだのが始まりでした。
それ以来、毎年様々なタレントがマラソンに挑戦する姿を中継をしながら、
スタジオでは、障害者への支援や、お年寄りへの支援、貧しい国への訪問、
寄付などのドキュメンタリーを放送するという流れが定着しました。

番組への温かい励ましや感動のコメントが増えるとともに、
一方で、批判、誹謗、中傷などがSNSでも繰り広げられるようになりました。
「ゆっくり走って調整している」「歩いてばっかりだ」、
あるいは「チャリティーなのにギャラを貰っているの?」などという声です。

今年走ったHさんや、過去にランナーとなったタレントさん達の場合は、
練習時間なども含めれば、一ヶ月以上はマラソンのことだけに時間を費やし、
下手すれば他の仕事を削りながら取り組まれていることでしょう。
そう考えると、ギャラはもらって当然だと思いますし、
その姿をきっかけとして寄付をするかしないかは、
個々の考え方の問題なので周りがとやかく言う事でないと個人的には思います。
チャリティーと言っても、アナウンサー、タレント、スタッフ、などなど
皆さまにはお仕事として依頼をされているので、
その労働の対価をもらうことに何ら違和感はないと思うのです。

例えば、「障害者の方をネタに番組を作っている」
「泣かすためにはなんでもやる」等と言う人もいらっしゃいますが、
この番組のおかげで、少なくともその障害者の方々の現状を
理解することができると思いますし、今まで意識すらしなかった方が
「どうしたら、彼らを支えることができるだろうか」と思い、
行動を起こす方もいるのではないかと思います。

そもそも、番組に共感ができないならば見なければいいのですが、
例えば芸能人の方の中にも「ギャラなんてもらうな、チャリティーだろ」と
言ってたのに、自分が当事者になった途端に手のひらを返す…という人もいます。
人には厳しく自分に甘い人というのは、どんな世界にもいるという事ですね。

そういえば、転職の世界でも似たようなケースはあります。
現職の上司に転職する意思を伝えた途端に
「会社辞めるの?いなくなったら皆が困るんだけど、裏切るの?
ネットで見たけど、君の行く会社はブラック企業みたいだよ?」と、
ここぞとばかりに、ネットに散らばる無責任な匿名発言を引用しながら
誰かの可能性という夢を盗もう、阻もうとする「ドリームスティーラー」がいます。
往々にしてスティーラーになるのは、自分は転職することが出来ずに
ネガティブな理由で現職に留まるしかない人だったりします。

転職に限らず、新たな環境へ勇気ある一歩を踏み出す人の邪魔をしてはいけません。
かの番組のマラソンと同じ様に、その人が歩み出した道のりで泣いたり笑ったり、
そして速度を早めたり、ゆっくり歩いたりしながらもひたむきにゴールを目指す姿に対し、
時に沿道から励ましたり伴走したりできる「エールを送る存在」でありたいものです。
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学び直しとキャリア構築

2023-09-15
大手企業を中心に、社員の能力開発に力を入れている事例が増えている。
特に情報技術の分野は、人工知能の発展や巧妙化するサイバー犯罪に
対応できるセキュリティ等、時代の流れに適応するべく、会社全体で、
座学によるインプットと実践研修を通じて専門人材の育成に注力している。
ウイルスソフトを提供するトレンドマイクロ株式会社のように、業界・職種未経者で
セキュリティ分野に関心のある意欲の高い人材を採用し、
1年間かけて育成し2年目以降に各現場へ本配属させるような実例もある。
ちなみに、こちらは今年4月から開始された取組みとして、
先日の日本経済新聞にも取り上げられていたが、倍率は100倍とのこと。
これは極端な倍率だが、学び直しに力を入れるのは企業だけでなく、
働く側の関心も強くなっていると感じる。

コロナ禍という緊急事態により、目に見えない不安が強まったこと、
また、1人で過ごす時間が増えて様々な情報に触れる機会が多くなったことで、
現在の職務の延長上には無い新しい知識や体験を求める動きが、
一昔前より顕著になっている。
どんなきっかけにせよ、学びをキャリア構築につなげていけるかは、
ゴールが明確かどうかに尽きる。あるべき姿(理想のキャリア)を
イメージできていれば、仮にそれが抽象的なものでも、
現状とのギャップが明確になるので日々の具体的な取組みに落とし込める。
そして、日々の取組みは現在の職務を遂行することで成立するのか、
あるいは仕事外で機会を設ける必要があるかの判断、更に言えば、
今の会社に残るか転職するかの意思決定につながっていく。

理想のキャリアを考えることに対し、難しそうなイメージが先行して億劫に感じる方、
あるいは、大きなプロジェクトを任されていて、先の事を考えられない方もいるかも知れないが、
学びを含め、何をやるにも目的が明確でないと、場当たり的になり、
結果的に貴重な時間を無駄にしてしまう。
まず初めに考えることをサボりさえしなければ、満足いく成果が得られなくても
何が足りなかったのか、そして次に何をすべきかは明確になっているはずだ。
結果として、その一歩は間違いなく有意義なものとなる。

弊社では、候補者様に対して、転職ありきではなく、
ご入社後に組織の核(コア)となりご活躍いただき、自身が望むキャリアを
構築していただくことを見据えてコンサルティングを行っている。
株式会社コアは、社名を英語のスペルにすると「CORE」になるが、
「Change OREvolution=働く場所を変えるのか。それとも、自らを変革させるのか。」
という想いが込められている。
社名に込められた想いを体現できるよう、まずは私自身が目的を明確にし、
日々自らを変革させていく強い意思の力を持って、
お客様に質の高いサービスを提供できるよう精進し続けたい。
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こなし作業の罪

2023-09-12
子供の塾の勉強の仕方が気になり、本人と話をした。
一応、さぼらずに通っていて宿題もやれている。
見ためでは悪い事はしていないのだが、
何と言うか「出来るようになりたい」という意思が全く感じられない。
「ただ、こなす事」の何がいけないのかを、うまく説明する事の難しさを知った。

子供の勉強については「やる気スイッチ」という表現で、
自ら動く状態にする大切さが説かれる事が多い。
大人で言えば「目的意識」とか「自走」というところだろうか。
何かを手に入れ、成し遂げるためにはいつもの自分ではダメ、
負荷をかけないとたどり着けないとわかっていても、
「つらい事をいかに避けるか」という逆算から始まると完全に本末転倒な状態となる。
目的の無いアクションは成長を阻害するので自分も、周囲(会社)も不幸にする可能性が高い。

仕事の種類や置かれた立場でも違うとは思うが、
日常の通常業務には注意を払えるものの、
対人の絡む業務、非日常な対応を必要とする業務に対しては
一気にパフォーマンスの低下が起こることがある。
経験を積んで熟練度が高まる事と、慣れによって緩む事は
対極なのに見かけは同じなのが厄介で、
自分でも気づかぬ間に、キャリア価値と寿命を減らすこととなる。

むしろ、年齢を重ねて慣れの弊害を受けやすい分、
改めて目的意識の点検が必要だと思う。
マネジメントが上手くいかないのは、
自分の「こなし作業」が相手に伝わっているからかもしれない。
どんなに慣れた仕事や環境であっても、
目的意識の欠落は、かけてきた時間も労力も無にしてしまう。
流行りの「ゆるい職場」だと思われることだってあり得る。

先週末、「じゃあ、学校を見に行って見るか?」と子供に提案し、
初めて志望校を見学しに出かけてみた。
文化祭の季節で、運良くその学校の生徒さんとも話が出来た。
本人に目的意識というやる気スイッチが入ったようには全く見えないが、
物理的にも心理的にも距離感だけはつかめたかもしれない。
やはり自分事として考えられるかが第一歩だ。
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こだわり

2023-09-01
最近、長野県の山の上にあるパン屋『わざわざ』という店についての記事を読んだ。
年商3億円という驚きの売上を誇る店で、その成功の理由が興味深いものだった。
記事によると、そのお店のオーナーは、「調理パン」ではなく「食事パン」に特化しており、
食事パン二種類(食パンとカンパーニュ)を全身全霊込めて、品質向上に努めて提供しているそうだ。

食パンに関しては近隣の牧場から新鮮な牛乳を仕入れ、僅かなイーストを使い、
24時間かけて発酵させ、ガスオーブンで丁寧に焼き上げる手法を採用。
カンパーニュは自家製の小麦酵母を活用し、同じく24時間かけて発酵させ、
薪窯でじっくりと焼き上げる手法を採用している。
こうした異なるこだわりのアプローチを通じて、この店は『わざわざ』という名の通り、
全国から多くの人々がわざわざお越し頂ける繁盛店となった。

この事例からも、仕事や商品の価値を高めるためには「こだわり」が不可欠と思われるが、
二種類の食事パンの成功は、「顧客満足へのこだわり」が軸となっていると思われる。
「こだわり」は時間のかかるものだが、このパン屋の店主のように商品においては
「相手を満足させるためのこだわり」と店舗の立地に関しては、
最高の山の景色と美味しい空気のあるこの場所で店を出したいという
「自分が満足するためのこだわり」もあったりする。

双方のこだわりが繁盛店であることの秘密かも知れないが、
後者の「自分が満足するためのこだわり」だけであると、他人に理解されない場合も多い。
自分も社内で資料作成を任された際、自分の独断で膨大な時間をかけて、
情報を集め、作成したことがあった。
結果、上司からは効率の悪さを指摘された。
自分としては良いものを作りたいという考えはあったものの、
上司からすると会社の労働時間であること、その資料を基に次の工程に進めるため、
早急に出してもらうことの方が重要だったのだ。

「こだわり」を持つことは素晴らしいことだが、
単なる自己満足を追求するためのものであってはならない。
無意味なものとなってしまう。その為にも「目的の明確化」が大事になる。
冷静な視点で「いつまでに、何の為に使うのか?
自分のこだわりは意味があることなのか?」考えることが大切だ。

「こだわり」の価値を最大限に引き出すためには、自己満足にとらわれず、
状況や目的に応じて適切な「こだわり」を活かすバランス感覚が欠かせない。
自身の情熱や目標とうまく融合させつつ、成果につなげるために必要な
エッセンスとしての「こだわり」を持つことが、ビジネスにおいては
成功の鍵となるのだと思う。
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