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チームメイトにも好かれる人

2023-07-28
中古車販売会社の保険金不正請求が明るみになっている。
記者会見も含めて、色々と突っ込みどころがある企業と感じたが
仮に「経営体制が180度変わりました、膿を出し切りました!」と言われても
この会社で車を買うのは、超逆張り発想の人か相当な猛者に限られるだろう。
短期の数字にこだわり、信頼を裏切った代償はあまりに大きい。

日常において信頼関係をベースに成立している事はとても多い。
例えば、毎日保育園に子供を預けるのだってそうだし、
顔の見える野菜の方が美味しそうに感じるのも同じ様な理由だろう。
職場を例に出せば、リモート勤務の是非が問われたり、
心理的安全性がことさらクローズアップされたりするのは、
業務スキル以外の「人としての信頼」の存在感が大きいからだろう。
組織に属している以上、仕事の実行は人間関係に紐づく事となり、
ただ期日通りに終わればよい、ミスが無ければOKという単純な話ではなく、
「誰とやるか?」という部分で仕事や会社の価値を大きく変化させる。
きっと、大谷翔平にはスキルに加え「人として」も備わっているからこそ、
チームメイトに「出て行かないで!」とまで言われているのだろう。

この「誰とやるか?」軸で高い評価を受ける人材は価値が高いのだが、
学歴や営業成績などと違って数値化、可視化するのが難しいし、
テストによってある程度の傾向はつかめたとしても、
実際にはそれなりに一緒に仕事をしてみないとわからない部分がある。
採用という文脈で言えば、本当の意味で良い採用ができたかどうかは
入社直後では判断が難しいという事になる。

だからこそ、多くの人材紹介会社はどうにかしてこれを見極めて、
企業様へご紹介したいと考えているわけだが、
どうしてもわかりやすい数字実績や大規模なプロジェクトの参画など
皆が納得しやすい材料を追ってしまい、そこに意識が引っ張られて
「この人はこういう方です」という判断をしてしまいがちである。

経験からくる思い込みのバイアスがある上、最近ではAIが見栄えの良い
応募書類を自動で作成してくれる時代であり、我々の解釈を挟む事によって
かえって候補者の本質から遠ざかってしまうケースも増えていくだろう。

冒頭の話の様に、例えば応募書類の改ざんや経歴詐称をさせて
企業にエントリーさせるなどが論外なのは言うまでもないが、
表面的に文字面を追っただけの見立てで人材を紹介し続ける事も、
人材紹介会社の存在意義や信頼を毀損する事につながり、
「もう、書類だけじゃなく全部AIでいいわ」となってしまうだろう。

候補者の「人として」の部分を見抜く力を養うだけでなく、
自分自身も人事や候補者から「誰とやるか?」軸で判断をされている事を忘れず、
中長期で活躍頂ける転職と採用にこだわり続けたいと思う。

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星野君の二塁打に捧ぐ

2023-07-25
小学校の道徳の教科書から、「星野君の二塁打」という教材がなくなるという記事を読んだ。
今年はWBCが開催されたことでこの話が注目されたのかもしれない。
記憶にない方も多いと思うが、下記のようなあらすじだ。

野球の試合で、星野君は監督からのバントの指示に逆らい、
自身の直感を優先し、バットを振った。結果、彼は二塁打を打ち、チームを勝利に導いた。
しかし、星野君の行動は監督からの指示を無視した行為であり、
次の試合以降、出場機会を暫くもらえなくなったというストーリーだ。

この日の星野君は第一打席からずっと不振で、最終回の打席を迎えた。
彼は監督に「打たせて下さい。今度は打てそうな気がするんです」と訴えた。
監督は「打てそうな気がする」という言葉で、作戦を変える訳にはいかない。
ノーアウトなのでここは正攻法でバントでいくべきだという話があった上での二塁打だった。
監督は星野くんがすぐれた選手であることを認めつつも、チームの統制をみだしたことを理由に
当面の試合出場禁止を命じる。その事で、チームの戦力が落ちることは承知の上だった。
更にはそれで大会で負けたとしても仕方がないとまで伝えていた。
星野くんには監督の言葉ひとつひとつが心にしみたようで、意見を求められた星野くんは
涙ながらに「異存ありません」と答えている。

戦略的なゲームの中ではチームが一丸となり、勝負に勝ちに行くというのが当たり前のように思える。
時代なのかも知れないが、少年野球という背景の中、子供の希望に監督が指示を強いたという点が
子供の自主性を阻害するという理由で、道徳の教科書から削除されることとなったようだ。
この物語の中では、星野君はヒットを打ったので、話しが解りにくくなっているが、
仮に三振をしていたとしたらどうなっていただろう。
もしくは指示通りバントに成功し、走者を先に進めたものの、期待していた次の打者が三振していたとしたら。
「たられば」な話しになるが、監督はその時の状況を判断し、指示を出さなければいけない。
このストーリーでは皆がハッピーになることは難しい。
そもそも、読み手が各々の考えを持てる設定になっているからだ。
だからこそ、道徳として意味のあるものだったのだと思う。

一方で今年のWBC準決勝の日本×メキシコ戦での村上選手のサヨナラ打は、大きな感動を生んだ。
予選から準々決勝も含め、村上選手は誰が見てもスランプだった。
「村神様」とは程遠く、明らかに自信を無くしているように見えた。
その重要な場面で、栗山監督は村上選手を勝負の場に立たせた。
その信頼に応えるように村上選手はサヨナラのヒットを放った。
不振の選手を信じきった監督がいたからこその胸をうつストーリーだ。
星野くんも村上選手も勝利につながるヒットを打った。「結果」だけにフォーカスするのであれば、
どちらも勝利に貢献するという意味では同じと言える。
しかし、背景やプロセスが異なるだけで、周りに与える影響も違ってくる。

会社組織でも同じような事がある。
上司の指示を無視し、やりたいようにやった仕事が成功を収めることもあるだろう。
反対に、上司が適任だと思い、仕事を任せて社員が大失敗するかもしれない。
しかし、次に何かのプロジェクトがあったとき、任されるのは後者だろう。
そこには大事な顧客との信頼や、周囲の社員との連携があり、
その積み重ねで売上という社員の生活を守る基盤が作られるからだ。

野球であっても、会社であってもにしても、上に立つ者は常に状況を判断し、
最適の指示を出そうとしている。
会社組織の場合、その判断を間違うことが倒産となる場合もある。
一人の社員がルールを逸脱し、大きなトラブルを起こした場合、
その責任を辞めることで負えば済むというような話ではない。
仮にルール違反で成功を収めたにしても、それは一時的なものであり、
長い目で見た場合の成功とは言えない。

「星野くんの二塁打」に正解という解釈はない。
特に子供であれば、「ヒット打って試合に勝ったのになんで?」
となっても不思議な事ではない。
しかし大人の世界では同じような事が日々、起こっている気がする。
この教材からは、「たられば」であっても、様々な見解を汲み取れる。
小さい頃から、このようなストーリーでのディスカッションをすることは、
多くの視点でモノゴトを捉えられるようになる。
偏った目線でこのストーリーが消えていくことが残念でならない。
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主体的なキャリアの構築

2023-07-14
中小企業の倒産が増えているらしい。
東京商工リサーチの調べによると、
2023年上半期の倒産件数は前年同期に比べ3割増え、4000件を超えるそうだ。
コロナウィルス禍による手厚い資金繰り支援で延命してきた企業が、
その返済時期を迎え、さらに物価高・人手不足により
非常に苦しい状況に陥っている会社が多いとのこと。
産業別で見ると、建築業を始め製造業、小売業などが多いとのことだった。

一方で、大手企業では、昨年は過去最高益でも
大規模な早期退職を募っている会社もある。
上記のニュースと同時期に、塩野義製薬株式会社が
約200人の早期退職者を募集すると発表していた。
塩野義製薬といえば、国産初のコロナの飲み薬がよく知られているが、
業績好調の今だからこそ、さらなるグローバル化の加速や、
新規事業の確立などを目指し、人材のポートフォリオを見直し、
人事制度も新しく導入する予定とのことだった。

共通して言えることは、終身雇用が崩壊しつつある今、
規模の大小関係なく、組織に頼るのではなく、
社員一人一人が自立して自らのキャリアを考える必要がある、ということ。
どこでも通用するスキルや能力の習得を、
自らが積極的に身につけなければ、今後どんどん淘汰されていくことになるだろう。

自らのキャリアを考えるにあたって、
まずは「自分を知ること」から始めることをお勧めしたい。
その際に役立つのが、「Will-Can-Must」のフレームワークである。

自分がやりたいこと(will)が何か、目標・目的を考える。
さらに、今の自分ができること(can)をしっかり把握すること。
そして最後に重要なのが、
組織が自分に期待する役割・求めていること(must)を理解すること。

キャリアを考える時に、WillやCanばかりに視点が置かれることが多いが、
キャリアとは人から必要とされてこそ成り立つものである。
そして、評価とは自分ではなく、他人がするものなのだ。
Mustで求められていることが出来ていなければ、
組織・周囲からは必要とされなくなる。

Mustを客観的に捉え、過去の経験と今を振り返り、
未来に向けてどう行動すべきかについて深く考えるようにする。
これが「キャリアの棚卸し」である。

転職を考えた時に、最終的に転職はしなくても、
自分は何を求められているのか、
求められていることを今どれだけ出来ているのか、
逆に足りていないことは何か、を考え気づくことだけでも、
自分のキャリアに主体性を持った働き方に繋がる。

Mustを目指すのではなく、Mustを超えて、
Willをより大きくすることを目指したい。

そのためのお手伝いをさせていただいているのが、私たちであり、
ただ単に求人案件の紹介をしている人材紹介会社はきっと淘汰されていくだろう。
転職を希望される方と向き合い、その方のWillを明確にし、
Mustに対してCanを増やし、さらなるWillを目指すために必要な
スキル・能力・考え方は何かをご提案させていただいている。

労働市場が変化しているからこそ、そこを嘆くのではなく、
自らの働き方を見直し、自らも変化していくチャンスでもあると捉えたい。
主体的にキャリアを構築していくことで、
人生100年時代、何となく流されて生きるのではなく、
自分で人生の舵を取っていこう。

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7の魅力と思考の魅力

2023-07-07
今日は7月7日、「七夕」ですね。
彦星と織姫が1年で一度だけ会うことができる日が、
七夕だということを皆様もご存知かと思います。
七夕とは「七」の日の「夕」と書きますが、これは7月7日の夜のこと。
十五夜(=15日の夜/満月)になる手前の「上弦の月」を意味します。

上弦の月の頃は「あの世」と「この世」が半分ずつになる日と言われており、
両世界の境目が曖昧になる日が7日です。
つまり、上弦の月から始まって十五夜まではご先祖様達がこの世に存在する日。
十五夜、すなわち満月になればまたあの世に帰っていきます。

このことからもわかる通り、七夕とは本来ご先祖様を供養する
盆行事だったとも言われています。

さて、7月7日ということもあり、このブログをご覧の皆様は
「7」という数字を聞いて何を思い浮かべ、何を想像する事が出来ますか?
今日はこの「7」という数字について少し深掘りをしてみようと思います。

日本での「7」というと
・「七つ道具」「親の七光り」「七変化」「七福神」
(ここだけの話、七福神のうち恵比寿様だけが日本の純国産の神様だそうです)
・「七転び八起き」は、本当に7回転んだ人のことを
表現しているわけでないですが、7が使われています。
・「七転八倒」「なくて七癖」なども、具体的に原因が7つあるわけではないけれども、
7という数字が使われています。

世界での「7」というと
・「世界の七不思議」「7大陸」「7つの海」という呼び方をしていますね。
・一番有名な「7」は、ギャンブル好きな方達ならばみんな大好きな
「ラッキーセブン」ではないでしょうか?
この「ラッキーセブン」という言葉の語源は、
1885年のアメリカのメジャーリーグの優勝がかかった試合で、
7回に打者が打ち上げた平凡なフライが、風に乗ってホームランとなり、
それで優勝が決まったそうです。その時の勝利投手が、
「ラッキーセブンス」と言ったのが由来とされています(諸説あります)

宗教での「7」というと
・仏教では、ブッダは生まれてすぐに「7歩、歩いて」「天上天下唯我独尊」
と唱えたという言い伝えがあります。
なぜ7歩なのかというと、人間は悟りを開くまで6つの世界、
「六道輪廻」を巡り、悟りを開いた人のみが「7つ目の世界」
である仏の世界に足を踏み入れる事が出来るという考えからだそうです。
・キリスト教では、聖書にこう書かれています。神が世界を作った時に、
6日働いて7日目に休んだので、7日で世界が創造され、
7が、「世界」や「完全」を意味する「神の数字」とされたのだと。

ビジネスでの「7」というと
・「ビジネス界のバイブル」とも言われ、ビジネスマンなら誰しも一度は、
読んだり聞いたり触れた事があると思いますが、
「スティーブンRコヴィー」著書の「7つの習慣」ではないでしょうか?
この本の中身は、ここで1行や2行で説明しきれるものではないので、
是非読んでいただきたいのですが、簡単に言うと
「成功を得るためには、表面的なテクニックではなく、
人間の内面的な人格を磨くことで成功が得られるのだと」
というようなことが書かれています。
中でも、1番重要な内容は、7番目の習慣として書かれている
「刃を研ぐ」という部分です。
これは、第1章〜第6章までの習慣を実践する為に欠かせないこと。
いつでも、「肉対」「精神」「知性」「社会・情緒」という4つの側面で、
自らを磨くことで、長期的・継続的に高いパフォーマンスを発揮できるようになります。
というような事が書かれています。詳しくは、どうぞ本書をお読みください。

映画や、ドラマの「7」でいうと
ウルトラ・・・、男女・・、・・の侍、刑事・・、ブラッドピットが主演で
「七つの大罪をテーマ」にしたあの映画、
などなど、探せば、きっとまだまだあると思います。

皆さんいかがでしたか、「7」というキーワードだけなのに、
少し考えればこれだけ多くの事柄を、
掘り起こしたり、考えたりする事が出来るのです。
日ごろから、目の前に転がっている物や出来事を、
無意識のまま通り過ぎ、見過ごしていませんか?
考えることをやめて、スマホのゲームなどに夢中となり、
季節の移り変わりを見落としたりしていませんか?
皆さんには思考する事が出来る、頭脳があります。
思考をすれば見えなかったものが見えてきます。
思考すれば沢山の知識を手に入れることが出来ます。

思考し続ける習慣を身につけると、悩みや困難の解決が容易になってきます。
私も毎日、沢山の事を思考しています、これが意外と楽しいのです。
どうぞ皆さまも、小さな事からで構いません、思考する事を楽しんでみてください。

話を最初に戻しましょう、今日は七夕でしたね。
七夕は、いつも天気が良くないイメージありますよね、梅雨だから仕方ないのですが、
ちなみに過去60年間で、7月7日に晴れた日は、たった16日しかないそうです。
でも、今日の夜空は晴れそうですね。下ばかりを見ていないで、
たまには夜空を見上げて、天の川を見つめるのもいいかもしれませんね。
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