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次の10年

2022-08-19
行動制限のないお盆、
3年ぶりに家族で帰省して両親に会う事ができた。
孫の成長に目を細めていた母親がふと、
「この子が成人するまであと10年か…私は見られないかな…」
と小さく呟いた。「いや、全然大丈夫でしょ」と返したが、
年老いた母親にとっての「10年」の重さを実感した。

気が付けば、私がコアに入社してちょうど10年だ。
その間、お会いした方は千人を超え、担当した企業様も数百社になる。
当時は若手のホープだったご相談者が立派なマネージャ―になり、
また、業界における企業様の順位もがらりと入れ替わってしまう。
それくらい、人も世の中も変わってしまうのが10年という時間だ。

次の10年をどうしていきたいか。
この不確定な時代で「おいおい10年先がある前提で話すな」と
お叱りを受けるかもしれないが、一日を良く生きるためには
やはり自分なりのゴールはあったほうがいい。
ベテランの域に達しているビジネスマンの方であればあるほど、
今まで通りの10年を過ごしてしまいがちなので、
尚更、具体的に変化とチャレンジを意識しておく必要がある。
次の10年の使い方を無駄にしては泣くに泣けない。

例えば、今はリスキリングがブームになっているが、
一生勉強の姿勢で新しい事を学び続ける以上に、
既に自分が持っている武器の整理をしてみて、
その使い道を明確にしたり、逆にやらない事を決める事の方が
効果的なリスキリングになると思う。
足し算的なないものねだりではなく、教わってきたこと、
今あるものをどう生かすか?という発想の方が周囲をハッピーにできる事が多い。

ちなみに、DXに代表されるような「〇〇トランスフォーメーション」とは
会社や個人に「変革」を求めて時代を乗り越えていこうとする概念である。
実は弊社名の株式会社COREには「Change OR Evolution」という
意味があり「自分を変革していきましょう!」というメッセージが込められている。
手前味噌ながら、今の時代にぴったりの言葉だと思うのだが、
これまでお客様に対してこの言葉を何度も投げかけてきた張本人が
もうこれ以上変われないではシャレにならない。

次の10年をまた皆様(母含む)と振り返る事ができるよう、
変化を恐れずに挑みたいと思う。
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脱ミドルエイジクライシス

2022-08-05
先日、10数年位前に転職をご支援させて頂いたお客様から連絡があった。
久しぶりにお会いしたその方は、元気そうに近況を語ってくれたのだが、
彼の就業環境は、10数年前にご紹介した上場企業の管理職の立場からガラリと変わっていた。

その方は、既に60歳近いのだが、空白の10年の間に会社を早期退職し、
現在は若者向けのキャリアデザインの講師をしているとのことだ。
50代前半で、自分の人生を振り返る機会があり、
「このまま、目標もなく安定した環境で惰性で生きていていいのか」と不安に思ったとのことだった。

彼は、俗に言うミドルエイジクライシス“中年の危機”に陥ったのだ。

しかし、彼の素晴らしいところは、不安に陥ったあと一念発起し、
これまでのキャリアの棚卸を行い、自分が今後の人生で大切にしていきたい
「教える」という“新たな価値”に目を向けたことだ。
そして、彼は大学院で学び直し、現在の講師という職業に就いたのだ。
実際、会社員時代と比べると年収は少し下がったらしいが、
「会社勤めの頃よりも、毎日が充実して楽しいんだ」と明るく話してくれた。

話は変わるが、数年前に「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略」という本を読んだ。
この本はベストセラーにもなった本なので、知っている人も多いのではないかと思う。
本の中では、これまで典型的だった「教育⇒仕事⇒引退」という3ステージの考え方はほぼなくなり、
今後は仕事のステージが長期化。かつ、仕事の移行を数多く経験する、「マルチステージ」になると書かれていた。

確かに、転職サイトの求職者データをみても、数年前と比べると、格段に中高年の数が多くなっている。
ただ、中高年の転職・独立は、若い世代と比べてスムーズに行かないケースも耳にする。
決まったとしても、新しい職場に馴染めず1年足らずで辞めてしまい、その後新しい職が見つからない人もおられる。
私も「“生涯キャリアは変わり続ける必要がある”」と言うのは解らない訳ではないが、
中高年の転職・独立は、限られた優秀な人でないと難しいのではないか」と考えていた。
ただ、冒頭でお話しした方のお話を聞いて、その考えは間違っているのではと思い直した。
中高年の転職・独立であっても、その人自身が「今までの人生の中で大切にしてきた仕事観、
または、今後大切にしていきたい独自の価値観」をしっかり持ち、
先々どうなりたいかを自分の言葉にすることが出来れば、
たとえ違う業界・業種の仕事に就いたとしても、この方のように
前向きで楽しい人生が送れるのではないだろうか。

中高年の多くは「この歳で、新しい業界・業種に転職するのは難しいかも」と思っているかもしれない。
ただ、先ほども述べたようにその人自身が心の底から、
「~を成し遂げたい」「~という考えを大切にしたい」という想いがあれば、
どんな人でも転職・独立は可能なものではないかと思う。
また、もし新たな道で挫けそうになったとしても、その想いを思い出すことによって、
何度でも自らを奮い立たせることができるのではないかと思った。
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