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生きる

2022-03-25
創業からもうすぐ12年。
干支が一回りめぐった。
弊社は東京にあるので、物理的な被害は東北ほど大きくなかったが、
「3.11」東日本大震災からも11年経った。
あれから弊社は2回拡張移転し、震災当時の年季の入ったビルは建て替えられて、
今は真新しいマンションが建っている。

10年以上経ち、世の中は大きく変わった。
弊社が関わっている業界のうち、特に農薬を始めとする化学や動物薬などは、
世界の業界地図が大きく変わり、10年前のものは、
もう歴史文献のような感じすらする。
リモートワークも以前では信じられないくらい普及した。

世の中は変わったが、
変わらないものがある。
働き方において大事なことだ。

人の差は意識の差。自ら考え自ら行動する。
入社した頃にこの言葉を聞いたとき、
あまりにも当たり前のような気がして、何の疑問も持たなかった。
しかし、その後、様々な経験をさせてもらい、
世の中でこの言葉が実践されているのは決して当たり前のことではないし、
自分自身が思っていたよりもずっと実行できていないと痛感することになった。

今では珍しくなくなったワークライフバランスという言葉は、
ワーク(仕事)とライフ(私生活)を分ける発想から来ている。
メリハリは大事だが、周囲から評価されている人、仕事ができる人ほど
良い意味で、仕事と生活の境目がないような気がする。
人間的に魅力的な人ほど、仕事においても、私生活においても、
他人を想い、自らが学び、自分が報われるかどうかと関係なく、
人に伝え、与えている。
自然になのか意識的になのかわからないが、そうしている。
そんな人達に接する機会にも多く恵まれ、自分の生き方を省みることになった。

弊社はコンサルタント集団だが、
コンサルタントの差は、つまるところ人間力の差であり、
仕事で人が付いてくるか、人に支持されるかどうかは、結局、人間性。
いかにエゴというか、自分本位を捨てて、人のために動けるかどうか。
テクニックなども教わったり自分で学んだりしたが、
最後は本質だけが残るのではないかというのが率直に感じるところだ。

きれいごとに聞こえるかもしれないが、
仕事とは、様々な体験や困難や成長を通して、
人間性を高めるためにあるのかもしれない。
だとしたら、人生も同じようなことのためにあるような気がする。
結局、仕事(ワーク)と人生(ライフ)の間に大きな差はないのかもしれない。

人間性を磨くというプロセスに終わりはない。
永遠に未完であるとも言える。
目標に達することそのものだけでなく、人を想い、必死に考え、
感動したり悩んだり喜びや悲しみや様々なことを感じながら、
自分の目指す姿(ToBe)を目指そうとすることに意味があるのではないか。
青臭いようだが、そんなことを想う。
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非科学的な真実

2022-03-18
NHKで放送中の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』は、
朝ドラ史上初めて、祖母・母・娘、三世代の女性を主人公にしたファミリーストーリー。

ある記事によると、『カムカムエヴリバディ』が、いよいよ佳境を迎えており、
ネットではさまざまな人が本作の感想や、今後の展開の考察を発信して
盛り上がりを見せているそうだ。
一方で、「ラジオの英語講座がテーマのはずだったのに、ラジオの話はどこに行っちゃったの?」と
苦言を呈したり、伏線かと思われたさまざまな出来事が回収されないままで
あることを批判する声もあるそうだ。

因みに自分はほとんどこのドラマを見たことがないが、記事の次のくだりが
興味深いので、このブログで取り上げた。

『カムカムエヴリバディ』では、何かを好きな気持ち、誰かを思う気持ちが、
様々な営みによって時間や場所を超えて人から人へ運ばれ、届けられる様子が
描かれている。人々が暮らす毎日の営みや作業や所作は、すべて誰かを思う気持ちを
のせて運ぶものであると言うことができ、そう考えると、本作における最大の
「誰かを思う気持ちをのせて運ぶもの」は「あんこ(あずき)」だと、この記事は
結論づけている。
「カムカムエヴリバディ」の制作統括を務めるチーフプロデューサーによると、
「あんこ」は、「ドラマの重要なキーアイテム」となっているとの事。
次のくだりは、ネットでも話題になった“あんこのおまじない”。

「あずきの声を聴けえ。時計に頼るな。目を離すな。
何ゅうしてほしいか小豆が教えてくれる。
食べる人の幸せそうな顔を思い浮かべえ。
おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。
その気持ちがあずきに乗り移る。
うんとおいしゅうなってくれる。甘えあんこが出来上がる」

代々受け継がれてきた、この“あんこのおまじない”は、ズバリ精神論だ。
テクノロジーが進化し、AIが台頭してきている現代において、限りなく非科学的だ。
しかし、自分は、この“あんこのおまじない”は、科学的には証明できないものの、
起りうることなのではないかと思った。

弊社では人材ビジネスにおいて大事なものは業界・職種知識や専門性など
いろいろとあるが、大前提として、人を想う気持ちと教わっている。

これはサービス業全般でも言えることだし、もっというと、
どんな仕事においても個人で最初から最後まで完結出来る仕事以外には、
ほぼ全ての仕事に当てはまることではないだろうか。
大抵の人にとって初めて聞く内容でもないはずだ。

一部の例外を除いては、組織から評価される人、組織で上にあがっていく人は、
人のことを想う気持ちを持っている。だから自然と周りから認められ、評価され、
役職を与えられる。
極論を言うと、マネジメントにおいて最も求められるものの一つではないだろうか。

テクニックの前に人の事を考えられること。
目の前の仕事に追われているなか、自分の未熟さを痛感した・・・
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歌詞の世界

2022-03-11
話す・伝えるという仕事柄、多彩な表現方法を磨くために、
小説などから学ぶほかに「歌詞」からも学んでみようと思い、
歌詞を書き写しながら歌詞について考える時間をもってみた。

一般的に、日本人は歌詞を、海外の人たちはメロディを重視する傾向があるらしい。
私は学生時代に吹奏楽部だったせいか、歌詞よりも音色や使用楽器が気になるたちで、
むしろ歌っている裏に聞こえる音の方に意識が持っていかれることが多い。
正直、これまで歌詞はあまり頭に入ってこないタイプだった。
しかし、歌詞についてじっくり向き合ってみると、その表現の奥深さに驚いた。

歌詞が秀逸だと言われている米津玄師の表現を研究してみた。
実際に書き写してみて、まずスゴイ才能だなと感嘆した。
その曲では、歌詞全体が物語のような構成になっており、
比喩表現が散りばめられており、更には、あえて対比させた表現、シンボルを使った表現など、
短編よりも短い文章の中で、感情も含めて多彩な表現がされていた。
素晴らしい音楽は、歌詞の世界観がメロディと共に広がり、
想像力を更に豊かにさせてくれるものだと改めて思った。

また、歌詞ではないが、夏目漱石が「I Love You」を「月がきれいですね」と翻訳したという
有名な話があるが、これもまた繊細な表現で、当時の日本人の感性が伝わってくる表現だ。
言葉そのものよりも、ストレートには言えない気恥ずかしさや、でも静かで強い想いも感じる。

人の心を動かす歌を沢山生み出してきたと言われる、さだまさし氏は、
「自分のホスピタリティを言語化したものが歌詞」であり、
「心が伴わなければ、相手には薄っぺらい言葉に聞こえるだけ」だと雑誌のインタビューで答えていた。

難しい言葉や表現のテクニックのみを身に付けて米津玄師のように巧みに表現しても、
本当に伝えたいことはきっと伝わらない。
普段の会話や表現でも同じで、相手のことを想う真の気持ち(まごころ)が、
思わず口に出た言葉の方が確実に相手に伝わるだろう。
伝わる言葉は、相手を知り・想うことから生まれてくるということを心にとめておきたい。
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固定観念

2022-03-04
人は誰しも、生い立ちや置かれている立場により、様々な価値観を持っており、
その価値観は人生経験を積んだうえで形成されるものなので十人十色である。
また、自分を支える信念になることもあれば、反対に、気付かないうちに成長を阻害する要因にもなり得る。

下記は、固定化された価値観に気付き、改善することで成果を上げることができた人の話である。

その方は、新卒で入社した会社でトップセールスとなり、最年少で役員に登用された方で
その後、30代で気心知れた仲間と会社を立ち上げ、自らが代表となった。

独立後間もなく、業績は右肩上がりにも関わらず、些細なことでメンバーと衝突を繰り返すようになり、
会社は解散の危機を迎えていた。皆が真剣に会社のことを考えているにも関わらずの出来事だった。

危機感を持ったその代表は、先輩経営者の方たちに相談したところ、
『自分が何とかしなくてはいけない』という考えに囚われているのではないかと指摘されたそうだ。
自分では全く意識していなかったが、知らず知らずのうちに、仲間の意見を聞くこともなく、
自分の立てたプランで押し進めていたこと。
悪気無くではあるが、マウントを取るコミュニケーションをしていたことに気付かされたそうだ。

会議で、全社員に向けて
『今まで、皆の意見取り入れているつもりだったけど、それはつもりであって、
「全部自分で決めないといけない」という凝り固まった考えがあり、自分の案を強引に通していた。
本当に申し訳なかった。まだまだ、経営者として勉強しないといけないことは沢山あるけど、
このメンバーでいい組織つくりたい想いは変わらない。改めて力を貸してほしい。』

それを聞いたメンバーは、代表の明らかな変化と想いを受け、会社を立ち上げた時より団結し、
何でも腹を割って意見を言い合えるような組織となり、数年前に上場を遂げた。

代表が、認知していなかった固定観念に気づき改善した結果、
メンバーにもそれが波及し、個の力だけでは成し遂げられない成果を上げたのだ。

人は誰しも、これまでの生い立ち、人生経験、時には立場によって、
何の疑いもなく持っている価値観があり、そこからついしてしまいがちな行動というものがある。
今一度、自分がついしてしまいがちなことや、凝り固まった観念が無いか、
自分自身を見つめ直してみようと思う。
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