fc2ブログ

痛くて怒るが役に立つ

2021-05-28
通って5年になる歯医者がある。
患者に対してストレートに小言を言うタイプの医者だ。
先日しばらくぶりにチェックしてもらったら、
少し状態の悪い歯が見つかり、現在治療中である。

ここの先生は「怒られるのに頼りたい」という気持ちにさせる、
不思議な存在である。商売のことだけを考えれば、
「優しくてなんでも許してくれそうな先生」を演じるべきだが、
本当に患者の事を考えているのは「喝」を入れてくれる人だろう。
だからこそ自分はこの先生を信頼し、選択している。

人材紹介会社も歯科ほどではないが供給過多であり、
お客様から選んでいただくのは簡単な事ではない。
嫌われない点だけを重視すれば「御用聞き」スタイルになるだろうが、
歯科同様にそれはサービスの向上を放棄している事になる。

歯は一生ものと言われる。
転職も今でこそ一生に一度では無くなってきたが、
その決断の持つ意味が軽くなっているわけではない。
むしろ、カジュアル化すればその分失敗もしやすくなるはずなので、
人材紹介会社の人間が伝える言葉の重みは増していくだろうし、
無意識にお客様の決断にマイナスの影響を与える可能性だってある。

歯は直接触れてみたりレントゲンを撮ったりすれば、
その状態からその人の「日常」を正確に類推することが出来る。
キャリアも、職務経歴書に全てが書かれているわけではないものの、
コンサルタントの技量(判断軸やヒヤリングの能力等)を磨くことで、
その人の仕事に取り組む姿勢、「日常のその人」を類推することができる。
一見してわかりやすい、学歴や社歴、役職や華々しい実績にだけ
こちらの意識が引っ張られてしまうと、その人の仕事を作る日常が見えづらくなる。
同じ実績でも、それが計画的に成し遂げた成果なのか、たまたま出た結果なのか。
その人の仕事の日常を理解してこそ、初めてその価値が判断できる様になるし、
その根拠があるからこそ、あえて厳しいアドバイスをする選択も可能になるのである。

「色々と厳しいことを言われたけど、アイツはキャリアを考える時に役に立つ」
と思ってもらえるかどうか。

また今週も歯医者の予約が入っている。
もっと優しい先生がいいなあと思いつつ…自らの意思で選択し、その先生に会いに行く。
そういう存在になれたら、どんな業界においても「真のプロフェッショナル」と言えるだろう。
スポンサーサイト



tag :

ポジティブ思考と具体的行動

2021-05-24
人と会ったとき、「また会いたいな」と思う人もいれば、そう思わない人もいる。
一緒にいるだけで元気になる人もいれば、逆に不安を感じさせられる人もいる。
この違いは生き方がポジティブか否かに起因する場合が多い。

自分自身、大変なことがあって、「一体どうすれば良いのだろう」と途方に暮れたとき、
周囲の人の「大丈夫だよ」という励ましに助けられたことが幾度となくある。
場合によっては甘えられる環境を求めて、不安(ネガティブ)を装うことすらあるものだ。
人間の性とは恐ろしいものだとつくづく感じる。

逆に、前向きな人なら、物事がうまく行くかというと、そうでもないらしい。
前向きで明るい人から、能天気に『上手くいかないがどうすればよいか』
と相談を受けることがある。
こういった場合、本心では「どうにかなるさ」と考えており、
どうすれば改善するかを具体的な行動に落とし込めていないことが多い。
要するに、何も考えていないのだ。

では、どうすれば改善を具体的な行動に落とし込めるのか?
時にはつらい事実とも向き合わなければならないが、改善のために欠かせないのが
現状分析ではないだろうか。仕事に置き換えると・・
・上手くいっていない原因は何か。
・行動量は足りているのか
・顧客のニーズを含め、マーケットの現状を理解しているか
・クライアントとの関係性に問題はないか
・サービス体制に問題があるのか。
・社内連携に問題ないか等々

原因によって、改善のための行動は変わる。
原因がわかったら、どのようにそれを改善するか。どうなりたいのか?
これは抽象論で構わない。

ただ、そこから後、
「いつまでに」「誰に対して」「何を」「何件」「どのように」実行するのか。
そのために必要なことは何か。
一年後に目標を達成するとして、半期、四半期、月次、週次、日次で
何をどう改善していくのか。
このようにブレイクダウンしていく必要がある。
ここが具体的行動でないと成長はない。
当たり前のことだが、これができていないビジネスパーソンが意外と多い。

コロナ禍において、経営状況が悪化している企業も増えている。
「まあ、何とかなる」というポジティブな姿勢は大事ではあるが、
これまでと行動を変えず、何も具体例な動きをしなかったら、
会社の行く末は不透明なものになるだろう。

自分自身は前向きな性格ではあるが、なかなか成果に結びつかない事も多い。
しかし、新たな取り組み⇒原因分析⇒具体的な行動を思考するという点を
意識する事で、日々小さな成長を感じるようになった。
前向きな考え方と具体的な行動。これが、物事が上手く進むコツなのかも知れない。
tag :

知人と孤独

2021-05-16
内閣府が行っている国際比較調査で、
日本の高齢者の約3割が「親しい友人がいない」と回答しており、
調査国4カ国(日本・米国・ドイツ・スウェーデン)の中では
最も多かったという記事を目にした。
※調査は、昨年12月〜今年1月に60歳以上を対象として、約5千人が回答している(うち日本人1367人)
新型コロナウイルスによる自粛生活が続く中での調査期間だったこともあって、
人間関係についてより敏感な時期だったことも結果に現れていそうだ。

「なんだか寂しい状況だなぁ」と思いながら記事を読みすすめると、調査の設問では、
「家族以外で相談や世話をしたり・されたりする親しい友人がいるか」という
問いかけであった様子。・・・えっと、相談したり・されたりはあるとして、
世話をしたり・されたりするような友人は自分もいないかもデス・・。

真面目に考えはじめると結構悩ましい。
そもそも「友人」という言葉の定義も人によってばらつきがある。
今回の調査では、「世話したり・されたり」の関係とされているので、
かなり限定的なシチュエーションをイメージしてしまうが
個人的な見解として、他国よりも日本人の方が
友人を細かくカテゴライズして捉えているように思う。
「友人というほどでもない知人」「親友ではなく友人」「会社関係」「子供関係(ママ友)」等、
今では、SNSでの繋がりなどもあり、アンリアルな世界にも関係が広がるため、
無意識に人とのつながりに線引きをしているのかもしれない。

話をもっと身近なところにおいて考えてみると、
例えば「腹を割って話す」「喧嘩して仲が深まる」などの表現にあるように
自分の本心(に近いところ)を見せて初めてお互いを理解し、
その過程で徐々に「心理的安全性」が醸成されるという感覚があった。
しかし「個性を重視する」という風潮が強くなったころからか、
自分は自分という考え方から他人に関心を払う事の意味を見出しづらくなり、
転じて自分のこともあまり話したがらない人が増えたように思う。
さらに厄介なことに、今は「◯◯ハラスメント」を過度に恐れたり、
リモート中心の世の中になりつつあるので、他者に触れる事、
関わること自体を避けたい気持ちも強くなっている。
その結果、そもそも距離を縮めようとする力が発生しなくなり、
「同じ釜の飯を食う」感覚は見出しづらくなっているのが現状だろう。

しかし、人は人に関わっていかなければ生きていけない点は今も昔も変わらない。
そう、孤独な老人にはなりたくないし、孤独な老人を減らせる世の中であってほしい。

老後に限らず、狭い世界の中で限られた価値観に身を置くことに固執すると世界は広がらない。
色々と経験を積めば積むほど、新しい一歩を踏み出すのはしんどいものになるのだが、
それでもなお、新しい出会いを楽しむ力と行動力を持ちたいと思う。

マジョリティとして「未来のために今を犠牲にする」という感覚が是とされてきたが、
今の友人を大切にすること、家族を大切にすること、他人に親切にすること、
隣人に挨拶すること、他人の趣味に興味を持つこと、新しい出会いの場を探すこと・・・
「今を大切にすることが未来につながる」という感覚が現代の正しいスタンスだろう。

コロナ禍で物理的なディスタンスは必要でも、心のディスタンスは縮めていこう。
tag :

実行に移すには

2021-05-07
本を読んで「ああ、いいことが書いてあるなあ」、
講演を聞いて「ああ、いい話だったなあ」……。
しかしその後日常が変わらない、という話をよく聞く。
かくいう私も、しばらく前までそういうことが非常に多かった。
「いい話だったなあ」だと、概念で終わってしまっているので、行動が変わらないわけだ。
ポイントの一つは、話を聞いたりしたときに、
「どう具体的に行動するか」をルール化することにある。
では、それをいつルール化するか。

うまく行っている人に聞くと、「その場で」という答えが返ってくる。
具体的行動のルール化は、“しなければ直ぐにどうにかなってしまう”
という性質のものではないので、ついつい後回しにしがちだ。
そうすると、いつまで経ってもやらないことになる。
私もこのパターンが多かった。
予備校の林修先生ではないが、
いつ決めるかと言うと「今でしょ!」というわけだ。

ルール化の結果、新しい習慣を作ることもある。
例えば勉強や運動だと、頑張りすぎると後が続かないことも多い。
場合にもよるが、ハードルを低くして始める方が続きやすい。
細くても長く続けることが大事だ。

決めたことをやったら小さいご褒美を自分にあげるのも効果がある。
弊社では最近、運動ブームとなっており、私もウォーキングを始めた。
週末に45分かけて歩いて銭湯に行き、そこで軟水のお湯につかるのを自分へのご褒美としている。
そこは水質がすばらしい上、自宅と違って銭湯ならではの解放感がある。
お湯から上がった後、ビール(帰りも歩くのでノンアルコール)やスポーツドリンクを
一気飲みするのも爽快感があるし、帰りに“プチ贅沢”な買い物をするのも楽しみだ。

習慣を継続するに当たって、「時間を捻出するにはどうすればよいか」という悩みをよく聞く。
私もその悩みが多かったが、もう十年運動を続けている人に話を聞くと、
時間を捻出するという発想自体が間違っているそうだ。
適度な運動というのは睡眠、食事、排泄のように不可欠なものであり、
例えば運動が1日0.5時間だと仮定した場合、「1日を23.5時間だと考える」ということだった。
この考え方に出会って、小さい習慣を続けられるようになった。

継続すると自信がつく。
良いと思ったことがあったら、小さな一歩を踏み出すことから始めてみてもよいかもしれない。
tag :
<< topページへこのページの先頭へ >>