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Perseverance(パーサヴィアランス)-忍耐-

2021-02-26
先週、NASAの火星探査車「パーサヴィアランス」が火星への着陸に成功した。
火星は数十億年前には温暖で液体の水があり、微生物が生きられる環境だったと考えられており、
パーサヴィアランスはこれから2年以上にわたって火星を走り回り、
過去にいたかもしれない生命の痕跡を探したり、ヘリコプターの飛行など、
史上初のミッションを数々行う予定になっている。

火星への着陸は、大気圏突入後、最高約1300度の高温など多くの危険にさらされることから、
着陸までを「恐怖の7分間」と言われている。
この成功の裏に日本人エンジニアがいたことはご存知だろうか?

小野雅裕さんという、航空宇宙工学を専門としてNASAジェット推進研究所の30代後半の研究員。
パーサヴィアランスの着陸のニュースと共に、偶然目にした小野さんのブログを読み、
小さな自分に恥ずかしさを覚え、諦めないことの素晴らしさを感じたので、皆にも共有したい。

小野さんは、6歳の頃から宇宙に憧れ、宇宙を目指し、東京大学で宇宙工学を学び、
さらにNASAを目指し、マサチューセッツ工科大学(MIT)へ留学し、博士号を取得している。
経歴を二行で書いてしまうと、「やっぱり世界で活躍するような人は優秀さが違う」と思えてしまうが、
ブログを読むと、これまでの約30年強にわたる、宇宙への夢と苦悩、挫折と悔しさと努力が伝わってきて、
単純に「自分とは出来が違う」と比較すべきではなく、その姿勢を学ぶべきだと思った。

小野さんは、こう言っている。
「夢を叶えるには忍耐がいる、と身をもって学んだ。
~中略~
殆どの人にとって人生は、イーロン・マスク(PayPalを設立し、今話題のテスラモーターズやスペースXを
立ち上げた起業家)になるには短すぎる。
だが、10年、20年、30年努力を重ねれば何かにはなれる。
もし僕やあなたが幸運にも70年か80年の時間を与えられたならば、
それは謙虚な夢をいくつか叶えるには十分な長さのはずだ。」

小野さんのような大きな夢でなくても、
今日は失敗してしまったこと、
今は苦手なこと、
自分の無力さを感じていることなど、どんなことでも取り組むに遅すぎることはない。
明日からの1日の積み重ねが、その先の1か月、1年になり、
明日が未来を変えていく一歩になることを忘れてはいけない。

<小野さんのブログもぜひ!>↓
http://hiroono.com/ja/2021/02/18/perseverance-ja/
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自立の時代

2021-02-19
テレワークという言葉がすっかり定着した。
特に大企業で製造部門のない事業所では、
週1~2日勤務や、完全リモート勤務も珍しくなくなった。

コミュニケーションの手段として、Web会議やビジネスチャットも普及したが、
コロナ前のように社員同士が毎日顔を合わせる環境と比べると、
メンバー間で物事をしっかり共有している感覚を持ち、密に連携するのは難しい。

マネージャーが部下をどう管理するかが悩み、という声を聴くことも珍しくない。
例えば営業部門であれば、報告(書類やメールが多い)を受けても、
目標に対して進捗が芳しくないとき、部下にどう行動修正させるかが難しい、
という話もよく聞く。
部下の方の意識が十分に高く、自分に非常に厳しければ問題ないが、
やはり人は直接顔を合わせて、上司の目が光っている状況でなければ、
どうしても楽をしたがる生き物なのだと思い知った……という嘆きも聞こえてくる。

このような状況は、中途採用にどう影響してくるのだろうか。
結論としては、ハードルが高くなった。
元から自立していて、
あまり管理されなくても、お尻を叩かれなくても、やるべきことをやってくれる人。
言われなくても考えて、必要なことを自分から提案し、行動してくれる人が求められている。
これらは、本来は全て当たり前のことだが、顔を合わせるマネジメントで
成立していたことが成立しなくなってきているので、
自身がプレーヤーでも最初からマネージャー感覚を持っている人を採用したい、という
傾向になってきている。
採用側がそういう目線なので、書類選考も面接での質問もかなりシビアになっている。
その意味で、職務経歴書の果たす役割は大きい。
書類選考において職務経歴書が大事なのは言うまでもないが、
面接でも、書類に業務プロセスがあまり書いていないと、
面接官はどうしても掘り下げて質問するしかない。
そうすると、聞かれる側は圧迫面接のような印象を持ってしまい、
応募者は心理的にどんどん追い込まれていくからだ。

端的に言うと、職務経歴書の重要性が増している。
使い古された言葉に聞こえるかもしれないが、
これまでの採用を見ていると、職務経歴書の書き方には、明らかにコツがある。
弊社では創業以来、「採用企業に伝わる職務経歴書はどういうものか」を追求し続けてきた。
職務経歴書を作成すると、結果として転職しなくても、
自分のキャリアを振り返ることになり、
それを通じて現職の業務でパフォーマンスが上がった、
今の仕事でより明確な目標を見つけられて張り合いが出た、という声もよく聞く。
興味を持たれた方は、一度、ご相談いただければと思う。
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経験の質

2021-02-12
先日、ボクシングの「LEGEND」という興業が開催された。
年末からもそうであるが、若い力の活躍に考えさせられるものがある。
近年の優秀な選手の輩出には教育者・指導者の影響も大いにある。
同時に選手自身の弛まぬ努力との経験の質向上によるものだと思われる。

格闘技というのは1on1だと考えられがちであるが、
セコンド(パートナーシップ)の質も重要な要素を占めている。
ラウンド制を敷く競技では(ボクシングの場合は1分間)インターバルを挟み、
次ラウンドから明らかに動きが変わる選手が存在する。
(選手がセコンドの指示・意見を得ること(第三者視点を知る)で、
まるで放映されている自分の姿を見ているような感覚をうけるのだろう。)

興業の場合、会見トラッシュトーク、計量を経て試合当日を迎える。
(興業の醍醐味は当人同士が試合に向かうまでのことをまるで短編映画のように
ストーリー立てるように演出されることで観客(視聴者)は魅せられるのである。)

実際に拳を合わせるまでは相手との本当の距離を見極めることができない。
(選手が放つオーラやメンタルのタフさ、会場の雰囲気など)
しかし、最近では分析の技術の発展により、事前に相手の行動特性を知ることができる。
ここでいう分析とは技の展開(引き出し、パターン)であることは前提として、
相手のメンタル(精神状態)や意識面の分析をしているということである。
人の動きに絶対はないが、精神状態や意識下のパターン、バリエーションを知ることはできる。

経験の質を高めるには体験したことを具体的に振り返り、次回の機会への糧にすることである。
この行為こそが成長を促進させる行為であり、経験の質なのである。
競技の世界ではどのような選手にも選手生命ピークがあり、制限がある。
(ある意味ゴールを強制的に設定されるが故に成長を促進させ、副次的な効果を齎せているのかも知れない。)

質を高めるにはやはり行動を見直さなければならない。
会社組織というものにも上司やメンターなどの制度がある。
これは限りなく選手とセコンドのような関係に近いのである。
私たちの仕事も常に画面の向こう側で誰かが評価しているということを忘れてはならない。
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承認欲求との付き合い方

2021-02-05
話し方や伝え方をテーマにした本が
ここしばらくの間、ずっと売れ続けている。
多くの人が、他者へ何かを伝えたいと思いながら、
その難しさを感じている表れなのだろう。

また、心理学には「承認欲求」という言葉がある。
これは、マズローの欲求五段階説の上から二番目、
人間にとっての高次な欲求の一つとされる概念。
認めてほしい、わかって欲しいという気持ちのことで、
最近だとSNSの「いいね」依存などは
その典型的なものと紹介される事がある。

「伝えたい」と「わかって欲しい」。
本質的な意味では、対象が「他者」か「自分」かで
大きな違いがあるはずの言葉だが、実はこの区別が
とても曖昧になっているのではないかと感じる。
ここに、コミュニケーションロスやすれ違いが生じる。

相手に何かを「伝える」なら、それを相手が「理解する」と
ワンセットでないと、本来は「伝えた」ことにならない。
しかし「自分をわかって欲しい」に飢えていると、
本当に相手が理解したかどうかはどうでもよくなって、
自分が「わかってもらえたと思えたかどうか」が目的になる。
こういう状態で「話し方」などのHow toを読む様子は、
ダイエット動画を観ながらおやつを食べるくらい虚しい。

デジタルでのコミュニケーションが日常になりつつあり、
今後はもっとこういうズレが増えていくだろう。
転職でもWEB面接が当たり前になっているが、
リアルにお会いするコミュニケーションとは異なり、
感覚的な情報がバッサリと削ぎ落されている印象だ。
相互のアウトプットに全神経を集中しようとするが、
やはり、どこか不完全燃焼に終わる事が多い様に思う。

DXによりコミュニケーションもどんどん進化するだろうが、
とにかく今は「伝わりにくい」時代だということ。
伝わらないという事は、知ってほしい欲求がどんどん溜まり、
皆の中で大きなストレスになっていくに違いない。
職場でも家庭でも、聞いてほしい人、
認めてほしい人であふれているはずだ。
何とも息苦しさを感じる話だが、
逆に少しだけ思考転換が出来れば
大きなチャンスに変えられる可能性があると思う。

その第一歩は、まずは自分自身が「知ってほしい!」という
強烈な承認欲求に支配されている(かも)と意識する事。
そうすると、不思議と相手の「わかって欲しい」が
素直にはっきりと感じ取れて、それに応えてあげる事が
大して苦痛じゃない事も実感できると思う。
これができると、こちらの話に聞く耳を持ってもらえるので、
結果として自分も理解され、ストレスもたまらない。
これは、DX全盛の今だからこそ実行の意味がある、
コスパの高いアナログトランスフォーメーションかもしれない。
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