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血の通ったメッセージ

2019-08-26
最近では、何か起こったら(政治、事件、事故、芸能ジャンル問わず)、
まずはネット上に「自分の意見」を書き込むという行為が日常化している。
SNS等の浸透によって、少数派の意見も注目されるなど、
ポジティブに発展した事もたくさんある。
でも、条件反射の様に繰り出される「Yes」「No」だったり、
自分と異なる意見への執拗な攻撃なども多く、
溢れる意見に際限なく触れていると気分が滅入る事もしばしば。
なんというか、血が通っていないメッセージが多い気がするのだ。

ビジネスにおいて「判断スピード」は極めて大事な要素とされる。
だから、ベースとして過去の自分の体験や経験上のサンプルから
素早く引っ張り出して、だいたい「これが回答だろう」と思われる意見を、
人より早くアウトプットできる能力はわりと重宝がられる。

しかし何でもそうだが、手段が目的化すると途端にチープになる。
ややこしいけど「早く引っ張り出すためのアウトプットのためのインプット」に
なってしまうと、恐らくほぼ思考はゼロに近いのではないか。
こうなると早々に限界が見えるし、顧客からの特別な信頼は得られないので、
やっぱり、その人なりの思考が入っていないアウトプット(血が通っていない)は
ほとんど価値がないという事なんだと思う。

一方で、相当に熟練度を高めることで、反射的でも付加価値の高い
アプトプットができる「達人」が存在するのも確か。
僕らはこれを目指すべきであって、これとさっきの「ゼロ思考人」には
似て非なる、とても大きな隔たりがある事を理解すべきである。

結局の所、答え合わせの様なやり取りを何万回繰り返しても前に進めない。
大学受験の時は「まずは赤本の答えから見るのがコツ」と塾で教わった。
しかし、それは答えが一つであり、そこにたどり着く事がゴールの世界での話。
前例やロールモデルが不在の中で、いかにして自分なりの答えを導き出すか。

些細な事でも、とりあえず答えを見てしまいたい衝動をぐっとガマンして、
まずは自分の頭で考える「思考習慣」を意図的に設ける事から始めたい。
それが血の通ったメッセージを生みだす唯一の方法であり、
未来の「達人」になるための着実な一歩になると信じている。
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成功の理由

2019-08-20
大手文具メーカーが新しく発売した電子メモパッドは、
紙に書くような感覚で、手書きでメモができる。
この商品は、ひとりの男性社員が粘り続けて、
クラウドファンディングで1000万円を集めて実現した文具だ。

この男性社員は、かつて、前身となるメモパッドの開発も担当していたが、
その商品には幾つか欠点があった。その欠点を補いながら、
自分が使いたいと思える電子メモパッドを開発したいと2年前に決心。
早速社内の会議で企画を出したが、周りの反応は思いの他冷たかった。
そこで、「まずは市場の声を集めることから」と考え、
クラウドファンディングの利用を会議で提案した。
この提案は新しもの好きの社長に受け、
すぐ実施することになったが、
その対象は別の商品でということになってしまう。

しかし、彼は新商品の機能をイチから見直し、
どんな電子メモパッドならニーズが生まれるのか
徹底的に研究した。いろいろな創意工夫で便利な機能を加えていった。

その後、再び社内で提案。
「そんなに作りたいのなら、クラウドファンディングで1000万円集めたら発売しよう」と言われた。
ようやくチャンスが巡ってきたが、1000万円が集まらなかったら企画自体がなくなる。
プロジェクトを公開すると、支援者の様々な要望が集まり、
クラウドファンディングを活用して、発売前に商品に反映することができた。
結果として、1か月半で1000万円を達成した。
何が成功の要因だったのだろうか?

1.熱意、粘り、地道な努力
ずっと相手にされなくても、社内の評価が散々でも、2年以上粘り続けた。
クラウドファンディングのプロジェクトでは、イベントでチラシを配布したり、
こまめな活動レポートを行う等、泥臭い地道な努力を続けた。

2.目的を明確にして楽しむ
開発目的は自分も使いたいと思える製品。開発に辿り着くまで紆余曲折があったが、
自分だけではなく、ユーザーが欲しいと思う商品を企画する工程が楽しかったと振り返っている。

3.消費者目線
自分が使いたいと思えると同時に、ユーザーに使いやすいもの、
消費者が求めるものを一貫して追求した。

上記3点は互いに関係している。
転職活動においても同じようなことが言える。
経歴を棚卸しする上で、職務経歴書の作成、面接時の質疑応答時には
結果だけでなく、上記のように、そこにたどり着くまでのプロセスが重視される。
弊社のキャリアコンサルティングでは、プロセスが大事だということを皆様に
お伝えしています。
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染みついた習慣

2019-08-05
先日、友人から来日しているイギリス人の女性と都内を回るので通訳として付き合って欲しいと頼まれた。
昔は英語を使った仕事をしていたとは言え、それももう10年以上前のことだ。
今は求人票などで英語を読む機会はよくあるけれど、話すとなると別問題で、
通訳として役に立つレベルとは思えず一度は断ったのだが、どうしてもと頼まれて同行することになった。

当日、久しぶりの英語に、最初は思うように言葉が出てこず、
理解しようと努力してくれている優しいイギリス人の彼女に申し訳なさを感じながらも、
伝えたいことが伝えられないもどかしさを覚えた。
しかし不思議なもので、1日一緒にいて彼女の発音を聞いているうちに、リズム感や言い回しなど
感覚を思い出し、考えなくても言葉が出てくるようになったのだ。
自分でも驚きだったが、英語を使っていた期間なんてたかが数年だったというのに、
数十年経った今でも身体が覚えていたとは!

若い時に身に付けたものはいつまでも残っているものだと一人で感心しながらも同時に、
当時、短い期間でも強い興味を持って必死に習得したスキルであり、
その生活が日常的になっていたからこそ、身体に染みついたものだと気が付いた。
そして思った、「何だって同じこと」なのだと。
身体に染みつくほどに重ねた経験や苦労は、一生涯のものになる。

勉強でも仕事でも、何かを学ぶときに「興味を持つ」ことが大切であり、やるからには楽しむ。
「やる」と決意したら、その行為をしなければ気持ちが悪いと思えるほどにやり続けて習慣化すること。
その継続があって初めて身体に染みつき、自分のモノにすることが出来る。
誰にでも、その時は本当に苦労したけど、そのおかげで今があるという経験があるはずだ。

大人になると人生経験が増えるせいか、自分には「難しい」「無理」だと思う範囲を勝手に判断し、
やる前から諦めたり、自分の可能性を信じることが出来なくなっているのかもしれない。

自分自身を諦めず、決めつけず、まずは「やってみよう」と思うことから始めてみる。
そして、やると決めたら楽しむ方法を考える、3日・1週間・1か月・3か月と続けてみる。
さらに有効的なのは、自分が挑戦していることを周囲に公表しておくことだ。
「あれ?止めたの?」と言われないようにやり続けるしかない。
習慣化されればこっちのものだ。
毎日寝たり、食べたりするような「習慣」に、通常は「頑張る」という意識はない。

そう書きながら、私の脳裏に浮かぶのは「ダイエット」という五文字だが、
「おいしいものを食べて笑う」ことを習慣化している私にとっては、ダイエットの習慣化は非常に難しい。
・・・・いや、「まずは3日!」やってみようと思う。
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