遅すぎるということはない

2018-04-23
日本代表監督のハリルさんを解任したことで、
サッカー協会は強い批判にさらされている。
確かに場当たり的だと感じるけれども、
個人的には「まあ、仕方ないかも」という印象だ。

「これはいける!」と期待できる要素は皆無だったし、
何せワールドカップは4年に一度開かれる世界規模のお祭だ。
「にわか」も含めてたくさんの人が注目して盛り上がるもの、
ファン(顧客)あってのものだと思うからだ。
期待薄の代表チームでは盛り上がりに欠けるし、
スポンサーとしてもお金を出し続ける事を疑問に思うはず。
ファンがワクワクするようなチームを作る事も重要だった。

もちろん、競技である以上「勝つ事」は何よりも重要な事だし、
問題があっても強いチームには周りもなかなか文句は言えないもの。
勝ち続ける事で周囲を黙らせるというのも一つの手ではある。

ファンが求める形を追求するか。
仮に面白くなくても勝利にこだわり実績をあげ続けるか。

本当はどちらも大事だけど、両立するのはとても難しい。
これは、我々の普段の仕事においても共通している部分がある。
そういえば、カルビーの代表を退任した松本さんが昔のインタビュー記事で、
「就任時に、カルビーは既に顧客志向は超一流の組織だった。
しかし、数字をあげる、執着するという意識は希薄だった。
だから、徹底した成果主義の導入に心血を注いだ」
と語っていた。その徹底により、カルビーは5年で利益率が10倍になった。

ファンから支持され、自分を磨いてさらに結果にもこだわる。
カルビーの業績はそれを両立できた時の強さを物語る事例かもしれない。
やはり、それができるのはAIではなく、人間なんだと思う。
そう考えると本田がつぶやいた「It's never too late to start.」も
何となく前向きなメッセージに聞こえてくる。

何事も、アクションを起こすのに遅すぎるということはない。
サッカー日本代表、そして全てのビジネスマン(自分)も含めて、頑張れニッポン!
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良い質問  悪い質問

2018-04-16
ビートたけしさんが、こんなことをおっしゃっていました。
リポーターから取材を受ける時、『頭が良いか悪いかは質問の内容ですぐわかる』というものです。
たけしさんの意図としては、ある程度考えれば解るものを敢えて聞く必要ないだろうというものです。

私も業務で、ある程度考えれば質問しなくて良いものを、上司に質問してしまい、
『解っていないじゃないか』とご指摘を受ける場面があります。
そんな時はつい恥ずかしい気持ちになりますし、
思考が浅い自分に気持ちが沈んでしまうことがあるのも事実です。

そんな恥ずかしい自分を上司に見られたくないと言う気持ちと、
弱い自分を自分で見たくない保身から、つい『知らない事を質問しない』をしがちです。
そうすると、ひとつの『知らない』から、話の全体が理解出来なくなってしまいます。
その時に聞けば自分の知識になるものを、無知な人間と思われたくないという気持ちから
聞くことを躊躇うことで大きな損をしてしまいます。
また、話が終わりかけた時に聞こうものなら、相手に『今頃聞くの?』と思われ、
これはこれで、自分に対する不信感を持たれてしまい、結局、損をしてしまいます。

では、解らなければ何でも質問すれば良いのか。

または質問せず、その場はわかったフリで乗り切るか。

状況にもよりますが、結構むずかしい判断です。
勿論、人によって考え方も異なりますし、その場の空気にもよりますが、
私個人の意見として、基本的なスタンスは前者の方が良いと思います。
理由として、解らなければ恥ずかしい思いをする事になりますが、
そのぶん勉強すれば、成長もしますし、また別の解らないことに遭遇した時には、
事前に調べておこうと言う気持ちが生まれ、それは行動に繋がります。
その場しのぎで何とか乗り切った人に比べると、長い目で見た時には、
いっときの恥をかいて、次に活かそうとする人間の方が未来はあると感じているからです。

世の中、知らない事だらけではありますが、とりわけ自分の仕事については、
一つひとつの『知らない』を明確にしていくことで、やがてそれは点から線となり、
結果、物事を理解することで知識としてようやく活用出来るレベルに達すると感じています。
それまでは恥ずかしい自分を受け止めながらも、その瞬間の『知らない』を確実に理解していく積み重ねこそが、
物事をマクロとミクロで見る事に繋がり、そのうえで、尋ねる質問はきっと本質を突いた鋭いものになっているはずです。
私も良い質問を的確なタイミングで聞けるように、
小さな『知らない』を理解していく努力を積み重ねて行こうと思います。
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縁故採用

2018-04-09
中途採用における人材獲得手法として、社員紹介による縁故採用が増えているようだ。
背景には歴史的な流れが関係している。

中途採用市場では、多くの場合、即戦力者を求めるケースが多く、新卒採用と比較すると、
急ぎである事が多い為、景気変動に敏感だ。
一方で、新卒採用は、時間を掛けて育成するという位置付けである為、
景気変動に影響されにくい。
ところが、景気の悪化で、新卒採用が激減した時代がある。
それが、1990年代中盤から2000年代初頭にかけて続いた金融危機だった。
この時期は、戦後最大の就職氷河期と呼ばれる。
学校基本調査によれば、大学生の就職率は、1991年の81.3%をピークに低下を続け、
2003年には55.1%と最低を記録。企業に入社する新入社員が激減する時期が続いた。
中には、例年100名の新卒採用をする会社が、ゼロ採用を5年続けた事もあった。

その後、景気が回復し、中途採用も回復したが、長年新卒採用を減らした結果、
中堅層が大幅に足りない事態になっていたこともあり、各企業は母集団を確保する方法を模索した。
就職氷河期を経験したビジネスパーソンが、求人広告ではあまり動かなかった為、
人材紹介の活用が一気に増えた。典型的な例がメガバンクだった。
銀行以外でも、中途採用の人材獲得手段として、人材紹介の存在感が大きく高まった。

現在は、2000年前後よりも、中途採用市場が厳しい状況で、母集団の確保が更に難しくなっている。
そこで注目されているのが、縁故採用、別名リファーラル採用。
社員による紹介で、候補者の人となりがわかっていることもあり、
企業サイドからすると安心感があるようだ。
元々はベンチャー企業が始めた手法であったが、徐々に浸透してきている。

ただ、成果に繋げるには、工夫が必要で、社員に対するインセンティブ等を設ければ、
社員紹介制度が稼働するかというと、必ずしもそんな事はないようだ。
紹介する側に責任が生じるので、もともと忙しい社員にとっては、
候補者のリストアップや、候補者に対するアプローチが負担になる。
その中で、社員に協力してもらう働きかけが必要になる。

また、社員紹介は、候補者の人となりがわかっていて、安心な一方で、
既存の組織に風穴をあけるようなブレイクスルーが生まれにくい、
という面もなくはないようだ。中途採用では、社風にフィットする人が求められる反面、
新しく入社する人に対して、「会社に新しい風を吹き込んでほしい」という期待も根強い。

人材紹介のメリットの一つが、第三者視点の紹介だと思う。コストがかかる一方で、
スクリーニングを重視し、「会社にフィットする」「既存の組織に新しい風を
吹き込んでくれると思われる」等、各企業様のニーズに応じた提案が出来る。
求人媒体、社員紹介、人材紹介のそれぞれに良さや特徴があるので、
企業様には、是非、それぞれの方法を使い分けて、良い採用をして頂きたい。
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忖度(そんたく)

2018-04-02
現在、どのニュース番組を見ても必ず特集されている、森友学園問題。
そしてこの問題で一躍注目された言葉が、皆さんもご存じのとおり「忖度」という言葉です。
メディアに取り上げられるまでは使うことなんてなかった言葉ですが、
様々なメディアで繰り返し流されることで、昨年の流行語大賞にもなりました。

森友学園問題の一件もあり、一般的な「忖度」のイメージとして、
立場が上の人の心情を推測して配慮し行動する、という何か悪いことのようなイメージがあります。
しかし、もともとの「忖度」という言葉の意味として、「人の気持ちを推測する」ということのため、
忖度に良いも悪いもないものなのだそうです。

そう捉えてみると、日常生活のあらゆる場面で「忖度」していることに気づかされます。
忖度して話をしているときに起こりえる状態として、自分としては相手の気持ちを推し測って
相手に良かれと思って行動したつもりが、相手が望むことではなかったということもあり得ます。

実際に忖度しあったことによって、「こんなはずでは・・」という事態になったことがあり、
自分の勝手な思い込みではなく、相手を正しく理解することも重要なのだと考えさせられました。

先日、最近行きつけの美容室に長くなった髪を切りに行きました。
その美容室は、技術力がとても高く、某大手サロン検索サイトでも上位にランキングする美容室です。
たまたま初回に店長が担当してくださったご縁で、同美容室の中でもトップクラスの技術を持つ方に
担当していただいていました。お店全体の接客力も高くて、「勉強になるな~」と思っていたほどでした。

しかし通い始めて3回目となった今回、とある事件が起きました。
今回のカットは、春になり陽気も良くなってきたので、思い切ってバッサリと短くしたいことを告げました。
私の中には、ある程度のイメージ像があって、拙い表現であったかと思いますが、
思い描くイメージ像を店長に伝えました。その時、自分では相手に伝わった感じがしなかったのですが、
店長が、「OK!それ、似合いそうですね」と了解してくれたので、ひとまず任せることにしました。

しかし、どんどん髪が短くなるうちに、「あれ・・何か違う気がする・・」という不安と焦りが生じてきました。
とはいえ、腕が良くて評判の方ですし、キャリアも長いプロの方ですので、きっとこうした方が
私に似合っているという方向にしてくれているのだ、と「忖度」して、
大人しくなされるままにしていたのですが、結果、自分のイメージ像とは全く違うものになってしまいました。

今思えば、最初に私が拙い表現で一生懸命にイメージを説明していた姿に、店長が「忖度」してくれて、
「みなまで言うな、俺に任せておけ」くらいの気持ちでやってくださったと思うのですが、
顧客満足という観点からすると、結局、不満足ということになってしまったので、サービス業なのでやっぱり
お互いの確認というか、方向性の同意、「こういう風にしようと思うけど、どうですか?」とかがあっても
良かったかなと思いました。
私の説明の仕方も分かりにくかったと思うので、「相手が分かりやすいように説明すること」も
コミュニケーションには非常に重要なことです。

短い髪型になって初めての月曜日。
会社に行くと、「とても似合ってるね」、「これまでで一番いいよ!」と周囲から声をかけてもらい、
結局のところ、店長の忖度のおかげで、気持ちの良い1日を過ごすことができました。
店長、ありがとう!

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