転職で重要なこと

2017-07-31
来月から私の友人が結婚の都合で、別の職場で働くことになっている。
今の勤め先は小さな田舎町の電気屋さん。
地域密着のその店は、小さな子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで、
電気のことで困ったらご自宅まで足を運び、何でも相談にのって解決すると言う仕事。
お茶を頂きながら世間話をすることも重要なお仕事のひとつである。

一方、転職先は一部上場企業。会社の製品を作る工場にて、工場が安定的に稼働するように
電気全般を管理・メンテナンスする仕事。
縁の下の力持ちという役割。
基本的には工場から出ることは無く、接する人も決まっている。

給与を含めた福利厚生などは、街の電気屋さんと一部上場企業だ、
開きがある事は言うまでもない。

貴方が電気職人だったらどちらの企業を選ぶだろうか。
当然、正解などない。
人によって価値観も異なるし、モノの見方も異なる。

因みに私の友人は街の電気屋さんの方が自分には合っているだろうと言っていた。
私は彼との付き合いは30年ほど。饒舌ではなく、芯が細い感じもあるが、
真面目で人当たりも良く、何より人と話す事が好きな人間だ。
私も町の電気屋さんの方が彼には合っているのだろうと感じている。
自分でもその事は理解しているのだろう。

転職において、自分の事を理解することは、とても重要になる。
例えば、強みや弱み、備わっている能力など。
自分を知り、仕事を知ることが転職活動の第一歩だと思う。
そこを見誤ると、自分に合っていない企業選びをしてしまうことに繋がる。
先に例えた田舎町の電気屋さんと工場の電気設備職に限られたことではないが、
転職の際には自身の価値観、キャリアビジョンを意識して、選択をして頂きたい。

転職は決して楽なことではないし、職場を変えると言う事は、
想像以上に負荷のかかるものである。
今までの自分が通用しないこともあり、後悔することもあるかもしれない。
しかし、それでも自分が選んだ道だと信じて頑張って頂きたい。
転職をお考えの方、転職された方、そしてこれから新しい職場で働く彼に
応援のメッセージとして贈りたい。
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原因

2017-07-24
先日、体全体に発疹のようなものが出て、皮膚が痒くなったので、皮膚科を受診した。

原因は特定出来ず、ドクターは、「薬を出して、ひとまず様子を見ましょう」とのこと。
しかし、数日経っても、症状が収まる気配がない。
そのことを医師に告げると、「すぐに症状が収まらないのは、珍しくない」とのことだった。
だが、この説明を聞いても、気分がいまいちスッキリしない。
これは、問題の原因が特定出来ていないからだと思う。

人は、サービスに費用を払うとき、結果だけでなく、
結果に至る過程にも、費用を払っているのではないだろうか。
日本でもインフォームド・コンセントが叫ばれて久しいが、
それも同じ理由なのではないだろうか。

自分自身の例を振り返っても、家を購入した際、
「AとBの物件があり、一般的にはAの方が人気があるのですが、
○○という理由で、お客様にはBをお勧めします。」とか、
「この物件は○と△と×の理由でこの価格です」と、
結論に至る根拠をハッキリ説明してくれた不動産屋さんの方が信頼出来た。

自分自身も、キャリアコンサルティングの際、結論を解り易く説明するのは勿論だが、
「結論に至る根拠をいかに解り易く説明するか」にも重点を置いている。
誰しも納得してから行動したいものだし、それが自分の人生の重要な場面であれば尚更である。
だが、解り易く伝えるというのは、非常に難しく、本人が「伝えたつもり」で
終わってしまいがちである。相手が腹落ちしていないケースも多いと思う。
その為、弊社では、毎週朝から勉強会を行い、「相手の立場に立った伝え方」等、
必要なテーマに全員が取り組み、自己研鑽を図っている。
勉強会では各メンバーから受けるアドバイスは手厳しいが、こういった取り組みを通じて、
全員がお客様に、より満足して頂けるサービスが提供できる様に目指している。
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二極化する価値

2017-07-18
少し前の話になりますが、ソニー・ミュージックエンタテインメントが
29年ぶりにレコードの自社生産を再開するというニュースがありました。

最近はレコードがブームだという話を耳にしていましたが、
レコード市場をけん引しているのは、主にデジタルに慣れ親しんだ若い世代のようです。
確かに、レコードにはデジタルにはない“プチプチ”という音を含んだ
アナログで温かい感じが良いと思えるのかもしれないし、
お気に入りのジャケットをそろえたり、音楽配信では得られない「所有する」という
気持ちに応えられる部分があるのかもしれませんね。

考えてみると、物事は、何か一方が極端な方向に進み過ぎると、
相反する方向を求める「二極化」していくことが多いように思います。
このレコード市場が伸びているという一方で、CD販売は既に激減し、
たいていは音楽配信(デジタルストリーミング)で気に入った曲を
ダウンロードして聴くという市場がある。

その他には、例えば、将棋。
藤井4段の活躍により、フジノミクスと呼ばれるほど
将棋ゲームや子供の将棋教室が流行っているようです。
その背景には、スマホゲームに疲れはじめ、懐かしいと思って始める
大人世代が増えている事があるのかもしれません。

他にも、手書きの手紙。
メールやLINEなど簡単なツールに頼りがちですが、
最近は、手紙の価値が見直されていて、あえて手書きの手紙にこだわる人も多いようです。

私たちが携わる転職市場においても、同様の変化は確実に起こっています。
今は、ネットショッピングのように求人案件が並び、ワンクリックでコトが済む。
情報だけが大量にインターネット上に溢れています。

自分にとって何が大事なのか、何が必要なのか、
自身で考える力や自分の軸を持っている人であれば、
大量の情報の中からでも、迷わず自分の考えに従うことが出来ると思いますが、
そうでない人の方が多いと思います。

そこに私たち、人材紹介会社のコンサルタントの存在意義があるのだと思います。
ネットの情報だけではなく「誰かに相談したい」と思ったときに、
面談という形でご来社くださるのに、求人案件の説明だけだったり、
ましてや、「とにかく数多く応募しましょう」というような
ネットと変わらない、安易な向き合い方は間違っている、と私は思います。

このような求めるものが二極化する時代からこそ、
ネット検索では思いつかなかったキャリアのご提案や、
スキルアップや成長のための働き方や、仕事へ向き合い方のご提案など、
私たちが存在する意義はより大きいと言える時代なのかもしれません。
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あり方

2017-07-10
最近、将棋の藤井四段が、歴代最多の29連勝を達成し、話題になった。
将棋と違って、野球やサッカー、テニス等は、見た目に派手な動きがあり、
ルールを知らなくても、プレーの凄さが伝わってくる。
一方で、将棋は、対局を見ても、ルール等を知らないと、何が凄いのか解らない。
だから、今回のブームの中で、「藤井氏は何が優れているのか」という解説が盛んに行われた。
そんな中、「藤井氏の強さの一つは、相手の弱みを突くのが上手い点だ」という新聞記事を見かけた。
私は、将棋の事は下手の横好きで、上記の記事が正しいかどうかは解らないのだが、
記事の内容に違和感を感じ、下記のような事を考えてみた。

大変、大雑把な分け方かもしれないが、これまでの将棋の棋士は、大きく二通りに分かれると思う。
一つは、日本が経済的にまだ貧しかった時代によくいた、「勝負師」タイプ。
相手に心理戦を仕掛けたり、勝負の様子が人間模様に富んでおり、盤上の戦い以外も興味深かった。

もう一つは、七冠を達成した羽生善治氏に代表される、「羽生世代」以降の棋士。
人物像としては、割と淡々としている印象を受ける。
羽生氏のインタビューを聞いていると、「ご本人としては、『目の前の相手の弱点を突いて勝とう』と
いうより、いつも謙虚に最善手を追求しているだけなのだろうな」と感じる。
藤井四段も、こちらのタイプに入るのではないだろうか。
藤井氏のインタビューを聞いていると、本当に謙虚な人だと感じさせられる。
対局する相手に敬意を払い、いつも最善手を追求する結果、
藤井氏の差す手が、自然に、相手の弱みを突くような手になっているのではないだろうか。

ビジネスも上記と共通する点があるが、目先の事だけ追い求めても、上手く行かない。
掛けた労力や時間も大事だが、最も大事なのは、あり方だ。

弊社では、創業以来、「働き方のご提案」を続けて来たが、人様にこういった事をご提案する以上、
私達自身のあり方が問われる。常に襟を正す気持ちで、「求職者様に対して、組織の核となる働き方の提案」や、
「企業様に対して、核となる人材のご紹介」を行って来た。
有難い事に、お客様から、求職者様や企業様のご紹介を頂く事が珍しくないのは、
こういった姿勢を支持して頂けたからではないかと感じている。

お客様とお話しすると、人材紹介業全般に対して、厳しいご意見を耳にすることもある。
そういったご意見は真摯に受け止めながら、
人材紹介業の本来あるべき姿を今後も目指して、いつも最善手を追求していきたい。
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情報発信ツール「アウトプット」

2017-07-03
先週、某番組でプレジデント社主催のdancyuという雑誌の編集長が出演されていました。
情報発信がデジタル中心の時代に発行部数を伸ばし続ける編集長に
密着取材したものでした。

「食」をテーマに色々なお店に行って取材を試みるが、
会員制や一見様お断り、常連客のみで形成されるお店に対して
如何に取材を受けていただけるかを交渉する仕事の裏側が垣間見れました。

お店側に対しては味のみではなく、材料やお店つくり(雰囲気)、
店主のお人柄や生い立ちと様々な角度から取材をします。
編集長が取材をして掲載したお店にお客様が殺到して
店を閉めざるを得なくなったという悲しいエピソードから、
編集長だからこそ取材を受けてくださるお店など
さまざまな関係者の思いと人との繋がりがありました。

サイトなどで行ったこともないお店の口コミの星の数による評価だけではなく、
足で情報を稼ぐ姿はまさに本物で実際にお客様がお店を予約する段取りを想定して
従業員の電話応対の質などのサーチもしておられました。

dancyuの冊子もそうですが、見ていて楽しい本やテレビというのは
人がその場で体感していなくても自身がなりきれる、
(疑似体験ができる)情景が浮かぶというものだと思います。
それが、楽しそうだな、おいしそうだなといった感覚を
もたらしてくれるのだと思います。

情報の発信の仕方は、今後ますます人の意識や意向を無視した形で
進んでいくことになるかも知れませんが、
人の暖かさや人々が積み重ねてきた想いや伝統までも色褪せさせてはなりません。

私もまだまだですが、少しでも世の中に感情というアナログの部分を
アウトプットしていけますように、日々精進していかなくてはと思いました。
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