過ぎたるはなお及ばざるが如し

2017-03-28
もう20年も前の事になりますが、
大学生として東京に出てきた際、
夜になっても電気が消えない街に
少なからず感動したことを覚えています。
コンビニ、ファストフード・・・様々な場所が1日中営業している。
今では私の地元でもありふれた光景になってしまいましたが、
当時は「そこに人がいる」という事実だけで、
地方から出てきた若干の心細さに
安堵感の様なものを感じた記憶があります。

慢性的な人手不足や費用対効果などを考慮し、
24時間営業や年中無休をとりやめる企業が
外食産業や小売業界中心に続々と出てきました。
働き方改革というお題目も後押ししていると思いますが、
いわゆる「過剰サービス」に見直しが図られています。
一抹の寂しさも覚えますが、当然の判断だと思います。

信じられない事が当たり前のサービスとなり、
その利便性を享受して心地よさを覚える一方で
あらゆるものがごく短いサイクルで変化するがゆえに、
即時対応することを同時に受け入れなければならない世の中です。
何が必要か、何が大切かをじっくりと考える時間が減り、
日々の仕事や転職についてですら、しっかりと考える時間を持たずに
なんとなく、表面的かつ反射的に行う方も多いような気もします。

転職を煽る人材エージェントにも責任の一端がありますが、
転職先の企業様選びから書類の書き方や面接の受け方など、
手取り足取りの過剰サービスを当たり前だと思って受けとる事で
ご自身が考えるきっかけやチャンスをみすみす逸しているように思います。
行き過ぎたサービスが思考停止を招く一つの例ではないでしょうか。

よし、転職しよう。
そこで一歩踏みとどまって考えて頂く時間を作り出すことも、
アナログを武器とする私たちの仕事だと思っています。
もちろん、コアは24時間営業ではありませんが、
皆様の転職に際して、ホットで新しい情報を提供する場でありながら
昔の私がコンビニに感じた様な「ほっとする瞬間」をも
提供できる存在でありたいと常に考えています。
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信頼の継続

2017-03-23
野球界で平成の怪物と言われた松坂大輔投手。

夏の甲子園決勝にてノーヒット・ノーランを達成し、春夏連覇の立役者となった。
そして、西武へ入団、後にメジャーリーグで活躍するという、
まさに絵に描いたようなキャリアを積んでいった。

絶頂期、そんな栄光の階段を駆け上がっていた彼に、
とある日本人メジャーリーガーが彼にこう言った。

「深いところでお前は野球を舐めている」

彼が指摘した部分が直接的な原因とは思わないが、
その後に松坂投手は怪我をし、低迷していった。
その後メジャーリーグを離れ、現在は日本球界で復活を狙っている。

松坂投手が努力を怠っていたとか、そういうことではなく、
人間はある一定の成績を収めたり評価を頂くと、
自分の能力を過信したり、自らを過大評価してしまう傾向がある。
その結果、自分の基盤が固まっているか否かの判断すら出来なくなる。

これはスポーツに限らず、ビジネスの世界でもよくある話だ。
この次元で満足しているプレーヤーは、過信している以上、
そのある一定の成績より上に行くことは、まず無い。
むしろ、我武者羅に努力し続ける他者に押され、後退していき、
気付いたときには歯が立たないことになっているというケースだ。

そして、これは企業にも置き換えられる。
過去の栄光にすがり、ブランドが独り歩きをし、
外から見た企業と中身が乖離していて、
自社の実態を自社の社員が理解できていない。
結果、世間から見放され、初めてその傷の深さに気付くというものである。

我々は食品や一般消費財業界に専門性をもった人材紹介会社である。
今は大変有り難いことに、企業様からはお仕事を頂いており、
また求職者様にもご登録、ご紹介を多く頂いている。
双方のマッチングに対して、今も昔も妥協なく取り組んでいる。

これがある日、何かの拍子で事業が急拡大し、
ブランドが独り歩きをしだし、従業員が増え、感謝の気持ちをもたず、
企業様も求職者様も弊社を利用するのが当然と思った時点で、
我々は転落していくのだと思う。
信頼を得ることは年単位、一方、信頼を失うのは秒単位である。
そのようにして幕を閉じた企業は山ほどある。

我々としてはこれまで以上に個人や自社を戒め、
皆様のキャリア構築のお手伝いをするということが、
どれだけの重責なのかということを今一度真剣に考え、
深いところでも絶対的なご満足を感じていただけるような
企業であり続けることを使命としている。

これからも他社紹介会社を圧倒するような、
差別化によるサービスの追求を全社員で取り組んでいきたい。

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本格派

2017-03-13
十代から二十代にかけて、海外で長く生活しておりました。
当時は文化を理解したいという思いもあって、なるべく現地の人が
食べるようなお店で食事をしていました。

日本に帰国してからも、エスニック料理店等に足を運ぶのですが、
日本にある他国籍料理店は、大きく二つに分かれる傾向があるように思います。

日本人の舌に合わせる店と、現地の味を貫く店です。

一般的には日本人の口に合わせるお店の方が、繁盛していることが多いように感じます。
これは当然のことで、多くのお客様が「おいしい」という感覚を求めている中で、
「本流」を求めている人、「本流を知る人」が、一部に過ぎないからです。
「おいしい」という感覚が、日本人としての食生活に根ざしている以上、
日本人の味覚に合わせる店の方が繁盛するのは、当然のことなのです。

しかしながら、個人的には、現地の味を突き通すこだわりの店が好きです。
香辛料等も現地のモノを使い、同じような調理方法で作られる事に意味があるのです。
アメリカを訪れる多くの日本人がカリフォルニアロールに違和感を覚えるのは、
日本の伝統的な料理である「寿司」を勝手にアレンジし、別の次元ものを「sushi」として
流通させているからではないでしょうか。

実際に自分が通う料理店ではその国出身のシェフがおり、現地の食材を使うことで、
限りなくその国の本当の料理の味を提供してくれています。
またそのお店に訪れるお客さんも、その事を理解し、本当の味を楽しんでいる方が多いように感じます。

少数派の現地の味へのこだわりは、一部、自分の仕事に通じるところがあると思います。
弊社の仕事がコンサルタントと名乗る以上、八方美人な態度を取ったり、
毒にも薬にもならないような意見を言ってもその場しのぎにしかなりません。
勿論、最終的には、お客様のお一人お一人が、ご自身で決断することになるのですが、
転職希望者の仕事選びという大事な場面でのアドバイスを求められ、
責任がある以上、ハッキリとした態度や意見が必要だと考えています。

振り返ると、歯に衣着せず、随分ズバズバとモノを言ってきたようにも思います。
それでも長い付き合いのお客様が多く、弊社をご指名頂けるのは、
自分のことを真剣に考えての発言だと、お客様に伝わっているからではないかと自負しています。

異業種のコンサルタントを見ても、(根底に相手を思う気持ちがあって)
はっきりモノを言うコンサルタントに、根強い支持が集まる傾向があります。
日本人は、直接的にモノを言わない傾向がありますが、特に大事な場面においては、
相手にメッセージがしっかり伝わるよう、毅然とした態度でアプローチする必要な場合もあります。
これからも、本流にこだわり貫き続けたいと思います。
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当たり前の事について

2017-03-06
「当たり前」を立ち止まって考えてみる。

今週はヤマト運輸の荷受量の抑制を労働組合が要求していることや、
お昼の時間帯の宅配サービスの見直しについてのニュースが多く見られました。
ネット通販の拡大により宅配便の量が急増し、
ドライバーなどの人手不足が深刻化していることが要因となっています。
同記事を読みながら、私たちが求める「当たり前」に考えさせられました。

上記の状況を客観的にとらえてみると、配達員の方々などは、
朝8時前から夜9時過ぎまで走り回り(シフトにはなっていると思いますが)、
お盆もお正月もなく配達し続けるそうです。
また、細かな配達時間設定で時間通りに届けるために
お昼休憩も取らずに時間短縮を図る。
ネット通販の拡大により小さい物から大きな物まで、
より多くの人々に届けるために配達しまわっている状況です。
これらすべてが、私たち消費者・生活者が求めているからこそ構築されたサービス内容です。

上記の宅配のみならず、コンビニやファミレスが24時間開いていること、
レストランでおしぼりが出てくること、電車やバスが時間通りに来ること、
(雪国あるあるですが)朝起きると路上が除雪されていること、‥等
今ではこういったサービスが「あたり前」になっていますが、
そのあたり前は、誰かの力(努力や苦労)によって成り立っていることに気づかされます。

「それが仕事なのだから」と言われてしまえばそれまでですが、
その陰の力に気が付くこと。その力に感謝しつつも、自分が誰かの陰の力になれること。
「あたり前のループ」に気が付くと、自分の働き方が変わるのではないでしょうか。

このあたり前のループは一般の会社の中でも同じです。
給料日にきちんと給与が振り込まれるのは労務の方(アウトソーシングの方)がいるから、
商品を一生懸命売ってきてくれる営業がいるから、
営業が売りやすいように販促ツールを作成してくれる企画(販促)担当がいるから、
微妙なニュアンスを理解し、粘り強く中身の開発をしてくださる方がいるから、
何度もラインテストに付き合ってくださる製造の方がいるから。
自分ひとりでできることは限られています。
そう考えると、自分のまわりの人たちへの感謝や、
自分も協力しようという気持ちが自然に芽生え、
他部署であっても同じ目的(より多くのお客様により良い物を届けたい)を持つもの同士、
協働・連携がよりできるようになり、働き方(仕事の仕方)も変わってくると思います。

明日、配達予定の商品が届いたら、配達員の方に「ありがとうございました」と
気持ち良く心から言えそうです。
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