脱-確証バイアス

2015-12-29
自分の認識していることの範囲でしか、物事を考えることができない方が多くなった。
社内外でビジネスマンとして、しっかりとしたコミュニケーションが取れているのかと不安に思うことがある。

誰もが少なからず、「自分が正しい」という考えを持っていると思うし、それは大事なことのように思う。
しかしながら、自分自身の知る道でしかない範疇で『自分の考えは絶対正しい』と思ってしまう方が増えていて、
これはある意味で、経験豊富な人、素晴らしい実績を残されてきた人でも陥る、思考上の大きな罠ではないだろうか?

そもそも、人それぞれが「正しさ」という価値観に対し、独自の異なる考えを持っているからではないだろうか。
人はそれぞれの「正しさ」の中で生きているのである。

ビジネスにおいて、重要なことは相手との関係性の中で、「相手と自分の間では何が正しいのか?」を
共通認知することだと思う。それはお客様との関係だけではなく、社内の知っているメンバー間でも言えることだ。

100%の納得感のある理解は出来なくても、理解しようとする姿勢を相手に見せることは、
人と人とのコミュニケーションにおいて、非常に大事なことのように思う。
その謙虚な姿勢は相手にも伝わり、「自分は絶対正しい」という罠から解放され、相手との
協力体制を紡ぎ出していく第一歩になることとなる。

言い切る前に「自分は本当に正しいのか?」「相手の意向は?」と一呼吸に入れることを意識することで、
周りの人と協力し、共通の目標に向かって進むことが出来るのではないだろうか。

個々を尊重しつつ、自己の存在意義を明確にしていくことは大変なこと。
一人生きているわけではないし、一人では生きていけない。
思考の罠に陥らぬよう、多元的に物事を捉え、考える能力をつけていかなくてはと改めて考えた。
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働き方の提案をする職場

2015-12-17
私が弊社に入社してから数年経った。自分の遅々とした歩みに焦りを覚える日々。
「数年後こうなっていたい」と当初思っていた姿に対し、
到底まだまだではあるが、その中で、認識が変わった部分はいくつもある。

例えば、職場に入って間もない頃、
「なぜここまで膨大な量の勉強をしなければいけないのだろう?」と
思ったことが何度もあった。

身内を褒めるようで恐縮だが、弊社は、皆の意識が非常に高い。
毎週、一回、午前中、三時間の勉強会があり、年に一度は、泊まり込みの集中研修もある。
先輩方から、厳しく教えられる一方、温かく見守られていると強く感じることができる。

そんな中、若手が積極的に発言し、年齢や職位を問わず、活発な意見交換がなされている。
勿論、ベースとなる知識がなければ、芯のある意見を考え、アウトプットすることも出来ないため、
必要となる学習量は多くなる。

改めて感じることだが、人様のキャリアに関わり、ご本人とご家族の人生を変える、
そういったことを通じて、サービスを展開するという行為には、言い表しがたい重みがある。
そのため、必要とされる知識は多岐にわたり、求められる能力の水準は高くなるので、
必然的に、人一倍の努力が求められる。社外の同期の話を聴いてみても、今の時代、
ここまで徹底的に研鑚を積ませてもらえる環境も、そう無いかもしれない。

キャリアコンサルタントという響きに魅かれて、この業界の門を叩く人もいる。
しかし、この仕事は、職務経歴書の読み込み、求人票の作成、スカウティング等、
どの業務を取っても神経が張り詰め、気が抜けない、本当に裏方の仕事である。

自分が出来ているかどうかは別として、求められる水準は非常に高い。
人様に「働き方を提案する」という高い目標を掲げている以上、
自らが働き方を体現していなければならない。ハードルが高くなるのは当然の話だ。

いろいろと小難しいことばかり書いてしまったが、それを上回るやりがいがあるからこそ、
皆、この仕事を続けているのだと思う。求職者様が、意中の会社様に入社されたとき。
その後、その方が活躍されていると求人企業様から伺ったとき。
ご面談の後、「働き方に対する考え方が変わった」と求職者様に仰っていただいたとき・・・

弊社は、上記のようなお客様の喜びを、我が事のように喜ぶメンバーばかりだ。
「あのお客様は○○と仰っていて、自分は△△と思った」等々、話に花が咲き、話題は尽きない。
一方で、業務に臨むときは、空気が張り詰めるほど真剣である。
働き方の提案をする身として、そのような職場で働けることは幸せであり、
その喜びを原動力として、今日もお客様に少しでもプラスとなる働きかけをしていきたい。
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「下流老人」が増える現代。「下流中年」が増える未来。

2015-12-08
先日、DIAMOND onlineに掲載されていた記事だが、
現在、高齢者の貧困化が進んでおり、さらに現役である中年世代にも
すでに起き始めている現象との事だった。

その背景として、かつての高齢者は、年金に加えて
子供世代のサポートや夫婦で助け合うなどで
老後の生計を立てていた実態があり、
現代では家族機能の低下やワーキングプアの増加により
子供世代の助けが得られなくなったり、未婚者が増加したりすることで
老後の経済的支援が受けられなくなっていることがあるという。

この現実に対して、もちろん一個人として今後の経済状況に
一抹の不安を覚えるとともに、やはりキャリアコンサルタントとして、
皆様のご転職を支援することへの責任を改めて感じさせられた。
それは、その方の希望や考えに沿って良かれと思って行った転職支援が、
様々な要因、長期的な視点で見た時には、実は下流老人と呼ばれる原因を
作ってしまう、ということもあり得るからだ。

いま30代後半~40代の方々が、転職を希望されることが特に増えている。
これまでの豊富な経験や知識を活かし、新たなことに
挑戦することは良いことだと思うし、そのような方々を
必要としている企業様も非常に多い。
しかし、くれぐれも短期的な損得や利益だけに目を奪われない、
という冷静さも失わないで頂きたい。

お人によっては転職して年収が一気に上がるケースもあるが、
長期的な視点で考えた場合、単純にその後の給与の伸び率は悪いというケースも多く、
結局、40歳~50歳の間ではあまり給与が変わらないという状況に陥る。
例えばこの世代は、子供が大学に入学して学費・仕送りなどの負担が増える、
親の介護も必要になりさらに負担が増す、などのライフイベントも絡み、
信じられないぐらい経済的に厳しい状況に追い込まれる事も珍しくはない。
給与が全く上がらない状況の中で、65歳から年金だけで暮らしていけるのか?
想像しただけでも恐ろしい状況だ。

もちろん「仕事選び」=「生涯年収」というわけではない。
しかし、日本国内の経済状況が読みづらく、グローバルでの競争がさらに激しくなる中で、
誰か任せではなく、自らがこれからのライフプランニングを行う事、
その中でのキャリア構築、仕事選びをしていくという長期的な戦略を持って
冷静に判断していく事が何よりも重要な時代であると思う。

これは、「今」を生きる傾向にある20代くらいの若い世代も同様であり、
ぜひとも感情的な転職ではなく、長期的に活躍ができて将来に希望が持てるような
働き方の思考を、自分なりに巡らせていただきたいと切に願う。

読みづらい世相の中でも、その長期的なプランニングを前提として
皆様にとって意味のあるご提案ができるパートナー、
良き相談相手として信頼頂けるコンサルタントになりたいと改めて思う。

もちろん自分自身も、会社・社会から必要とされる働き方の思考を日々、巡らせながら。
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