父から受け継いだもの

2015-09-29
だいぶ前のことではあるが、
すでにリタイアしている父にこんな質問をした事があった。

「働いているとき、夢とかなかったの?」

父は目も合わせずこう言った。

「知らん」

野暮な質問だった。

父はこういった類の質問には答えない人間だ。
昔からそうだった人が興味を持っても自分が興味をもたなければ答えようともしない。
他人に興味が無いのだろうか?こっちも話す気がなくなる。
こんな人間にはなりたくないとずっと思っていた。

周囲の友人からも、『君の父さんはもっと話好きのイメージだったよ』とよく言われた。

それくらい第三者から見ても無口で、無愛想、何を考えているのか理解できない人だ。
自分が父と似ている部分があると、父が自分の父であることを恨めしく思った時期もあった。

もっと話しやすい父なら良かったのに。
もっと遊んでくれる父なら良かったのに。
もっと優しい父なら良かったのに。

多感な時期はよく思ったものだ。


しかし、大人になった今では
そんな父でも認めるところがある。
それは、

家族の為に真面目に仕事をしてきてくれた

ということだ。

私も今、家庭を持っている。
守らなければならないものである。
その中で理由はどうあれ、働かなければならない義務がある。

父はその義務を不器用な人間なりに家族の為に果たしてくれた。
身を粉にして働いてくれた。
何よりも感謝すべきことである。

社会人になった今では、そんな父に感謝している。
やはり、父の子。ただ真面目に働けるだけなのかもしれない。
不器用で、口下手で表現も稚拙な自分がいる。


無いなら無いなりに得ていくしかない、むしろ無い方が成長し甲斐がある。
父に無かったものを自分が得たらどんな人間になれるのだろう。
今それを仕事を通じて得ている最中だ。これから未だ見ぬ自分に成長し、
父に無かったものを得て、父を越え、今学んでいるものを社会に発信していく。

出来れば、モノづくりで世の中に貢献してきた父とは異なるが、
キャリアの提案を通じて、社会に貢献できる人間なりたい。
その為に父から受け継いだものも大事に活かしながら・・・

この会社で多くのことを学び、それを後世に伝えられるような人間に成長して行きたい。
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関係構築

2015-09-14
最近、旧友と飲みに行った。
その際に出た話題で、最近こんな面白い人に出会った、誰々が~の話しをしていた等、
興味深い話しが出てきた。
自分は社会人になってから新しい出会いが確実に減ったなと感じていたこともあり、
何故、彼は新しい出会いが多いのかと疑問に思った。

初対面の人間が集まり、グループ化されるときに、ゆるやかにグループが
作られていくことは学生時代に皆が経験していることだと思う。
一般的には小学校⇒中学校⇒高校⇒大学⇒会社という環境の中で、自身が所属していた
グループとは異なる環境に飛び込む際、何となく気が合うもの同士が集まり、グループを形成していく。

このグループ形成において、心理学的な要因が多く関係している実験結果がある。
アメリカの心理学者レヴィン・フェスティンガーは大学の学生寮を使い、下記のような実験を行った。
17名の初対面の学生を集め、6ヶ月間の追跡調査を行った結果・・・

1.実験当初は、自分の部屋に近い人同士が仲良くなる傾向が見られた。
2.次第に、考え方や生活習慣等が似ている人同士が仲良くなっていった。

実験当初は近接の要因により、物理的に近い人同士が結びつき、次第に類似性の要因に
より、親密な人間関係を形成していったようです。

特に意識はしていなかったが、ビジネスの世界でも同じことが言えるのではないだろうか。
特に営業マンであれば、最初は顧客とのコンタクト数を増やし、自身を認知してもらう。
時間が経つにつれて顧客のかゆいところに手が届くような提案をし、
信頼関係を構築していくというような戦略は理に適っているのだろう。

私の友人の場合も、ビジネス、プライベートでもとにかく、先ずは人と会う機会を設けているようだ。
アクションを起こさず、新しい出会いは無いとのこと。

自分はまだ出会ったことのない、将来的な知人との出会いの時間を作る為、
先ずは日々の業務時間を圧縮し、時間を作るところから始めなければと思った。
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現場感覚

2015-09-08
今、農業が熱い。
政府の政策やTPPの影響もあって、新聞を読むと、
農業関連の記事を目にしない日がないほどだ。

弊社は設立以来、「一般消費財業界とマーケティングリサーチ業界に
専門性を持った人材紹介会社」として事業を運営してきたが、
皆様のご支援のおかげで、
生活に身近な一般消費財(食品・日用品等)の「素材・原料」や、
食品を生み出す「農業」の分野も、太い柱に育ってきている。

この分野で難しい点の一つは、情報が取りにくいことだ。
街中のお店で求人企業様の製品を手に取れるわけではないため、
イメージが付きづらい。情報量が多いわけでもない。
そんな中で、私が指針にしている先人の教えが二つある。

一つは、情報のプロである諜報機関でさえ、
必要な情報の大半を、公開情報の中に見出しているということだ。
「出来る限りの努力をして調べれば、
思ったよりもずっと多くのことが分かる」ということだと私は考えている。

それでも分からないことが出てきた場合は、人に教えを乞うことにしている。
私が指針にしているもう一つの言葉は、
「その業界に身を置いていないと、分からないことが多くある」。
当該分野に従事している人に話を聞くと、新鮮に感じることばかりだ。

当たり前だが、自分で調べてから人に聞くのと、調べないで聞くのとでは、
自分の質問のレベルも、理解の度合いも全く違う。
上記の営みを通じて、一ミリメートルでも、
当該分野に従事している人に近づけるのではないかと信じている。

弊社にご登録される求職者様、例えば、農薬営業職の皆様は、
日々、一人ひとりの農家さんを訪ね、地道にニーズを聴いている。
私たちはそういった方々にコンサルティングをご提供するのだから、
調べもの一つ取っても、徹底して理解を深め、お客様のお役に立ちたいと考えている。
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有効求人倍率について考える。

2015-09-02
先日、有効求人倍率が1.21倍となり23年ぶりに高水準をマークしたとの発表があった。
有効求人倍率は、ぜひ産業別の数値も見て参考にして欲しい。

有効求人倍率が高い業種は、建設・医療や福祉、外食などの業界で、
人が集まりにくく、人手不足が続く業界での求人が多いのが実態。
その他の業界では微増にとどまっている。
尚、飲料や化成品の業界は前年対比でマイナスを示している。

転職希望者数も増えているという一部の発表もあるが、
実際に転職市場で働く私の見解では、転職を希望している人は増えているが、
転職活動を本格的にしている人はそれほど多くないと思う。
転職を考えることで自らのキャリアや働き方を見直すことはいいことだが、
何となくではなく熟考するなど、転職は慎重であって良いと思う。

一方、人があまり動かないということは、人を採りたい企業側は
採用に苦戦することになる。
リーマンショック後は、中途採用自体が少なかったため、採用企業は非常に厳しく
人材を見極め、厳選した採用を行ってきた。しかし、一般的に景気が良くなると、
これまで厳選採用していた企業も売り手市場による焦りから
採用基準を緩和する動きとなる。

恐れる事態はその後にある。
十数年前にITバブルと共に、一気に雇用が促進された。売り手市場の状況もあって
採用企業は基準緩和を大幅に行い大量採用で人材の確保に当たった。
しっかりとキャリアの棚卸をしないまま時代の流れに乗って何とく転職してしまった人、
採用基準を下げ大量採用した企業、
その結果は、ミスマッチによる離職率の増加だ。ひいては多数の離職により
事業運営にも響いてしまったという歴史がある。
厳選し過ぎると採用が出来なくなるというリスクもあるが、
転職者側、企業側ともに不幸になった過去を思いだし、ぜひ歴史に学んでほしい。

私たちも目先の時代の流れに惑わされることなく、いつの時代でも変わらない価値 
―働く意識の持ち方― を提案し続け、プロとしてミスマッチのない転職支援を行いたい。
そのためにもキャリアの棚卸をしっかり行い、転職者・クライアント企業、
双方が大切にしているものを必ず把握するように努めている。
譲れない大切なもの、その思いが合致した(マッチした)採用のお手伝いを、
この時代だからこそ、改めて重視したいと思う。
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