本音で話せる人間関係
2015-01-19
最近、どこかの新聞記事で約20%以上の方が30代後半を過ぎると言いたいことが言えなくなるというアンケートデータを見ました。会社でもセクハラ・パワハラ・マタハラなどと様々なリスクがある為に、自分の発言に慎重になることが増えました。会社の後輩に叱咤激励のつもりで「男なんだからもっとしっかりしなさいよ!」と言おうものならセクハラリスクを覚悟する必要があるほどですよね。
この仕事を始めたばかりの頃は、人それぞれの価値観があり、それがどんなに自分では「本当にいいのかなぁ」と腑に落ちていなかったとしても「この方の選択なのだから」と思いを胸のうちに潜め、ご要望のみにお応えすることに懸命になっていました。
でもこれは紛れもなく「嫌われたくない」という心理が働いており、キャリアコンサルタントとして伝えるべきことを伝えずに、本当の意味で自分の仕事を全うしていなかったと思います。これは私だけではなく、相手がどう思うかを気にしすぎるために、
周囲とのコミュニケーションを恐れ、口を閉ざすことが増えからのように思います。
嫌われるくらいなら、リスクがあるくらいなら、黙っておこう。
自分自身のことだけ考えるのであれば、黙っていた方がましかもしれませんが、それが誰かの為なのであれば、自己開示が必要なとき。
また、受け取り手も本当は違うのかもしれません。
冒頭のアンケート結果でも「もっと向き合って欲しい」「もっと色々と教えて欲しい」と思っている若手も多いそうです。
本気で叱ってくれた先生や、本音でぶつかって喧嘩した友達こそが今でも繋がっている大切な人だったり、人生で重要な存在になっていることが多いですよね。
会社の若手だって本気で向き合ってくれる大人や先輩、これまでに経験したことがない暖かい叱責が、彼/彼女の人生を変えるかもしれません。私自身も変えてもらった一人だと思います。
そうは思っても、今でも本音を伝えることは難しく、正直苦手です。
それでも、縁あってご相談を受けた方の人生や、またそのご家族の将来を背負っていると想えば、私が嫌われようが、怒られようが、どうでもいいことなのだ、と思って勇気を振り絞ります。きちんと自分なりの正しい軸を築き、「それは違う!」と声を大きく伝えたいものです。みなさんも一緒に勇気を持って自己開示をしてみることで相手との距離感も変わってくるものです。
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資格より頼れるもの
2015-01-13
年始に親戚と会った時の話です。看護師の女性で、もう20年になるベテランですが、2人目の子供が生まれるので近々仕事を辞めるとのことでした。
割と軽い感じで話をするので、大丈夫かな?と思いましたが、
「まあ、また探せばみつかるから」という返答。なるほど、食べていくに
困らない資格を持っているというのは本当に強いものだな…とつくづく思いました。
終身雇用が崩れ、絶対安泰と言えるような企業を挙げるのが難い世の中では、
究極の安定の一つは「辞めても次がある」という状態を指すのかもしれません。
昨年も「この先無くなる仕事、食べていける仕事」のような特集が数多く
組まれていました。大体の論調としては、ロボットやIT技術の浸透に
代表されるような自動化に伴うもの、人口減少に伴うそもそものニーズの減少、
および外国人労働者の受け入れに伴う競争の激化などが、今後消えてしまう
仕事に共通したリスクとされています。消えてしまうというのは極端だとしても、
自分自身の存在価値を守ることに、皆が必死にならなければならない時代が
そこまで来ているという事だと思います。
看護師のような国家資格をこれから取得する、というのは現実的ではありませんし、
そもそも我々は、今の仕事の取り組み方について真剣に考え、自らの必要性を
明確にしていく事で、その存在意義を高めていく事ができると考えています。
そのためにまずは、実務経験が伴わない資格取得が意味をなさないのと同様に、
成長の伴わない実務経験にも評価が与えられないのだという事を受け入れ、
その上で日々の業務にあたっていくという事になります。
何か特別なことが必要なわけではなく、やはり大切なのは徹底した自己認識です。
何ができて何が足りないのか。そして、今何をしようとしており、それをどのように
実現させていくのか、というシンプルな事からスタートしていけば良いのだと思います。
出世とかリーダーシップという議論とは別物として「成長」という軸で考えてみれば、
どのような立場や職務内容の方でも必ずそのポイントが見いだせると思います。
一昔前に比べると、MBAなどの難関資格を取ってキャリアアップしたいという
ご相談をお持ちの方はずいぶん減ったように思います。CMでは今でも頻度高く
資格の通信講座の紹介を見ますが、「資格を取って一発逆転」というよりも、
「頑張る事って素晴らしい」というテーマに代わってきているように感じます。
私も仕事を通じて、少しでも成長が実感できるように今年も頑張ってまいります。
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リセット(ReSet)の覚悟
2015-01-06
明けましておめでとうございます。旧年は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
本年もより一層、励んで参りますので、倍旧のご支援を賜れますよう宜しくお願い申し上げます。
旧年に引き続き、今年も人材ビジネス業界の変動は激しく、より一層の研鑽や成長が必要になる一年になりそうです。
弊社も2010年からの設立で、いよいよ5年目です。
まず、今年のスタートテーマは「原点回帰の再徹底」としたいと考えております。
5年目を迎え、これまでの日常感覚と認識を刷新するステージに弊社は段階を上げてきたと思います。
それと同時に、自分自身の足元を再度固め直し、基本事項の再徹底をルール化としたいと考えております。
先に申し上げた通り、業界の変動もあり、転職やキャリアの価値観も日々変化しております。
そういう世相に求められるような会社とするべく、またそういう社員でありたいと考え、
改めて5年目のスタートは基礎固めを行うと決心致しました。
慣れや慢心への寄り掛かりをやめ、新たな自分自身の基軸を作り、良い部分だけが全社に反映できればと考えています。
思い起こしてみると、2010年の年末から2011年の年始にかけては、非常に緊張感を高めており、
それこそ背水の陣で新年を臨んでおりました。
その思いを、5年目の今日から改めて持ち、心機一転・新規一点という気持ちをもって、
また活動していきたいと決めております。
まだまだ不安定な経済情勢や転職市場ではありますが、
その中で最終的に頼れるモノは自らの基礎であり、同志の仲間です。
そういう事を大切にしながら、さらに飛躍の一年にしていきたいと考えております。
本年も、皆様どうぞ宜しくお願い申し上げます。
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