あるべき自分への道のり

2017-11-06
自己評価と他者評価というものが存在する。
人が働く環境というものは、会社勤めをされている方、自営業をされている方、公務員の方など、
環境に関してそれぞれであり、どこにおいても誰かしらからの評価を受けるものだ。

今回はその中でも「業務評価」と「人間性評価」に関して考えてみた。

「業務評価」これは組織における必要な役割、基準を満たしていれば、
誰しもが平等に受けられるものである。会社組織などにおける360度評価のようなものも、
利害関係を共にした共通認識のある環境下における相対評価でしかない。

「人間性評価」こちらに関しては人とやり取りをする人間社会において、
互いの意思や心の中での思惑が行き来するものだ。
家族や友人、会社の先輩後輩、上司、今までの人生に関わった方々の影響で形成されるものだ。
「あの同期社員からこう見られ、こう思われている」「上司からは」また、「家族からは」
というように、人は常に自分の意思や思考とは別の立ち位置や見え方が存在している。
こちらは絶対評価とも言えるのかも知れない。

業務評価よりも人間性評価で言う所の、やりきる能力、自己分析力し、自己アピール力を持ち、
社会のコミュニティーにローンチ出来た人は、それなりに世の中で評価を受けていると感じる。
結果として、業務評価も得てして高い。

仕事柄、多くの方と会わせて頂く機会が多いが、
企業において、要職が与えられるのはカリスマ性ではなく、やりきる力や自己分析力、
自己アピール力を他者評価された方が多い。そこには人知れずの努力があるのも事実だ。

ある著名な方が『「努力は必ず報われる」という言葉は辞書から消すべきで
「努力はいつか報われるといいな」と考えるべきで、「努力」とは大前提でするもの。
「私努力しています。」「努力したのに。」と嘆く方が多い。
「努力」という言葉に逃げているとしか思えない。』という話をして話題になっていた。

「努力」は大前提とすることで「努力」の方向が間違っていると、報われない。
やりきる力や自己分析、自己アピールの「目標」を決め、必要とされる自分になる為に、
自らが現在するべきことを確実にすることこそが近道なのではないだろうか。
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戦略+生き様

2017-10-30
先日の衆院選投票は台風と重なり大変でしたね。
何より、今回の選挙は希望の党のゴタゴタがとても印象に残りました。

小池さんは「自己マーケティングの達人」と称されているそうですが、
商品価値を下げるお粗末な発言が何発か続き、完全に自滅状態でした。
また、パッケージ変更の商品リニューアルを図るような感覚で、
民進党から希望の党へ「俺も私も」と鞍替えした方が複数いらっしゃいました。
人格や筋道も重要な判断軸として国民に見られている立場の方々にしては、
あまりに利己的で短絡的な行動だった様に思えます。

およそマーケティング的でない、利己的、短絡的な思考や行動は身近にもあふれています。
例えば、転職活動に置き換えてみても、同様な事例は多く見られます。

大手企業の不祥事が明るみになり、世間に衝撃を与える事件が今年も多々ありました。
これだけ、大手神話が崩れている中でも大多数の感覚に「大手は安心」という先入観が
いまだに根強く残っています。悪いとは言いませんが、転職先を選ぶ判断基準としては
あくまでもサブ要因とすべきであり、とりあえず環境を変えることが主目的になると
希望の党へ移った民進党の議員の方と大差はありません。

転職活動の一つのハイライトである、面接の場面。
採用側と求職者側のパワーバランスは個別の状況で変わってきますが、
それでも、双方にメリットがなければ最終的な合意に達する事はありません。
考えもなしに圧迫やハラスメント紛いの発言をする面接官の存在。
選考企業様のホームページ見ずに一方的で見当違いな返答をする求職者の存在。
これもマーケ的ではない、自己本位の結果と表現できます。

では、本当にマーケティングができるというのはどんな人物でしょうか。

分析力に長け、他の人の数手先の展開を予測する。
様々なフレームワークを使いこなし、あまたの事例から複数の結論を導く…など、
当然ながらこの手のテクニカルスキルは相当に高いでしょう。
しかしそれ以上に、例えば「信念」「思い」「風格」の様な視覚化できない部分にこそ、
人の気持ちを動かすスイッチがあって、それが本物と偽物の分岐点である気がします。

仮に、今は嫌われ、なじられてもそれをやりぬく事。自分を信じ続ける事。
そして必ずその結果を回収するという強い意志を持つ事。
その振る舞い、生き様そのものが人の心を動かし、掴み続けるのではないでしょうか。
結局、マーケティングというのは自分以外の「他者」を究極まで意識しつつも、
限界まで「自己」を際立たせて貫ぬけるか、そういうものなのかもしれません。

選挙でも採用でもビジネスの取引でも、人が集まらなければ何も生みだせません。
表面的で上っ面なリニューアルの効果が続くのはほんの一瞬。
メッキを貼るようなマーケティングをすれば、いずれ手痛いしっぺ返しを食らいます。
逆に上記したような「本物」の人の周りには敵も味方も人が集まってきますので、
ますますエネルギーが増幅してまた、勢いも加速していく。
戦い続ける事で手段が目的化せず、陳腐化しない。ぶれない。

いずれの世界においても、人の気持ちを動かすためには
戦略に「生き様」が伴わなければいけない事を実感した今回の選挙のお話でした。
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時間の価値

2017-10-23
私は片道1時間かけて電車で遠距離通勤をしている。
遠距離通勤と聞いてどのようなイメージが浮かぶだろうか。
つり革を持ちながら外の変わりゆく景色を眺めているようなイメージなのか。
満員電車に揺られて狭く、暑苦しいイメージなのだろうか。
その環境下でそれぞれの乗客がしていることも様々だ。

睡眠。
読書。
スマホ。
考え事。

通勤電車内で日々、目にする光景である。
同じ車両内で立っている人、座っている人、
皆それぞれ異なることを行っている。
しかし、その雑然とした環境の中に共通点が一つだけある。
それは、時間と言う名の共通の資源を使っていることだ。

ふと、考えてみた。
私の資源はあとどれくらい残されているのだろうか。

人生に真剣に打ち込んでいる方々であれば、
実は思っている以上に残されていない事に気付いているはずだ。
同時にそれを効果的に使う事がとても重要である点も理解しているのだと思う。

この点、私はビジネスにおいて、特に再認識する必要があると考えている。
何故ならば、自分以外の人の限りある資源を使わせてもらっている場面が多くあるからだ。

人によっては自分の資源と人様の資源を同価値だと思い込んでいる人がいる。
これは考え直す必要があるかもしれない。
特に自分より立場が上の方であれば同価値と言うことはあり得ない。
時間給に換算すると解りやすい。
シビアではあるが、個々の資源の価値が客観的に理解できる。

私の資源の価値はいくらになるのだろうか。
そんなことを考えるようになった。

もし、資源の価値を高めたいと考えた場合、
共通に与えられた資源の活用方法で、1年後、3年後、自分の時間の価値は大きく変わる。

今回は通勤時間に例えたが、この時間を、
寝るには丁度良い時間と考えるか。
または限りある資源と考えるか。

この意識の差で人生が大きく変わることは間違いない。
その点を私も自覚し、時間を有効活用していこうと思いながら、
重い本のページを一枚めくった。
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「バランス」

2017-10-16
4歳になる娘の成長を見守っていると、両親とは異なる個性に驚くことがある。
例えば、食べ物でいうと、彼女は魚の皮や目玉等、独特な苦みのある部位が
好きだったりして、まだ小さいのにまるで酒豪が好む肴のようなものを好む。
私と妻が苦手とする部位を娘が片付けてくれるので、バランスが良い。

これは食べ物の好みの話だが、キャリアの趣向も、人それぞれ驚くほど様々で、
千差万別だ。転職希望者の生まれ持った性格、育った環境、両親の仕事観、
学生時代の経験、新卒時の仕事等が現在のキャリアに大きな影響を及ぼしている。

この仕事を始めて十年以上経つが、毎日のように新しい人に会っていて、
当然ではあるが、ひとりとして同じ人はなく、毎日、異なるパターンのアドバイスを要する。

私はキャリアコンサルティングの手法として、基本的には、その人の強み、出来る事、
得意としていることを更に伸ばす方向でのご提案をモットーとしている。
定量的なイメージでいうと、8割以上は即戦力性の高い仕事内容のご提案であり、
2割程度がチャレンジ領域のご提案という感じとなる。結婚や出産等のライフイベントで家族が増えたり、
最近のように女性の社会進出が目覚ましくなるとパートナーの勤務地などの制約も加わり、
当該転職希望者の方の興味、関心だけではキャリアの構築・継続が難しくなるからだ。

これからのキャリアとは、転職したいという想いだけではなく、家族等も含め中長期に渡り、
安定的且つ健康的に構築出来る可能性の高いものが望ましいと考えている。
これから就業、転職をお考えになられる方には自身が出来ることと、したいこと。
同居の家族やパートナーといった人と補完しあえるようなバランスを大事に構築してもらいたい。
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豊かな人生をおくるために

2017-10-11
『定年後』(楠木新著/中央公論社)という本が
発売から2か月で14万部のヒットになっているそうです。
このご時世ですから、年金保障問題などのため老後の生活の不安や、
定年までに何をどうしたらいいのかと何年後・何十年後かの将来に
漠然とした不安を抱いている人が多いということなのでしょう。
著者いわく、収入も肩書も居場所も失う中で、イキイキと老後を過ごしている人は
2%にも満たないそうです。
一方、50歳前後の会社員で定年後を明確に意識している人は極めて少ないとのことですが、
定年後を意識して昨今の「働き方改革」で残業が減った分、
趣味を見つけることに時間を費やせば豊かな老後になるのかというと、
違うように私は思いました。

スポーツ選手は選手生命が短いため、否応なく第2の人生を早くから意識して
考えていなければなりません。
引退後の人生が豊かになるためには、選手としての活躍が必要となり、
さらに活躍する選手になるためには・・と遡った明確な目標が必要です。
有名な話では、イチロー選手は中高では全国大会に出る、高校卒業後はプロに入団し、
ドラフトで1億円以上の契約金が目標、と小学生の頃から明確な目標をもっていたそうです。
なりたい自分、ありたい姿になるためには、自分で自らの人生を
プロデュースすることが大切だということに気づかされます。

結局は、定年後にどうしようということではなく、「自分の人生に主体的になる」という
ことが大事なのだと思います。人生の中には仕事も含まれます。
上司など誰かから指示されたこと・与えられたことをやっているだけでは、
いくらクリエイティブな仕事に見えても、こなしている・流されていることにしかならない。
そこに目標や目指す姿を自分自身で定め、主体的に取り組んでいこうとする思考や行動に、
人が集まり、出会いが生まれ、新しい自分との出会いにも繋がるのかもしれません。

流されたままの現状から、何か自分を変えなければと思っている人は、
定年後を考えるのではなく、今の仕事や社会との向き合い方を見直し、
自らがプロデューサーとなり創造し始めることで、
豊かな人生にしていく一歩に繋がるのではないかと思います。

私たちが伝えようとしている「働き方の提案」とは、
仕事に対して主体的に取り組むことで、組織からそして社会から
必要とされる存在になるための提案・サポートにすぎないかもしれませんが、
ひいてはその方の人生を豊かにするためのサポートだと考えると、
一人ひとりへの責任の重さを感じるとともに、
その出会いを大切にしなければと思わされます。
また同様に、自分自身が豊かな人生をおくるためには、
今与えてもらっている役割の中で何ができるかを考え、
それを公私にわたり、多角的な取り組みに発展させ挑戦してみることも
良いのかもしれないと思える機会になりました。
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